二兎 純米 山田錦六十五は、愛知県岡崎市の丸石醸造が醸す純米酒である。1690年(元禄3年)創業という長い歴史を持つ丸石醸造は、「二兎を追う者のみが二兎を得る」をコンセプトに掲げ、甘みと酸味、香りとキレなど相反する要素の両立を追求するブランドとして「二兎」を展開している。このコンセプトは業界内でも独自性が高く評価されている。
山田錦六十五は二兎シリーズの中でも中核をなす存在で、山田錦を65%精米という控えめな磨きで米の旨みを最大限に引き出す設計となっている。高精白に頼らず、麹造りと発酵管理の技術力で雑味のないクリーンな酒質を実現しているのが特徴だ。丸石醸造の仕込み水は三河地方の良質な軟水で、やわらかくまろやかな口当たりの基盤となっている。
二兎は近年急速に知名度を上げ、全国の日本酒専門店で引く手あまたの銘柄となった。山田錦六十五は通年商品として最も手に取りやすいボトルでありながら、その完成度は非常に高い。「二兎を追う」という逆説的なコンセプトと相まって、若い世代の日本酒ファンを中心にSNSでの話題性も高い。SAKE COMPETITIONやワイングラスでおいしい日本酒アワードなど国内品評会でも入賞実績があり、食中酒として幅広い料理とのペアリングが楽しめる一本として評価されている。
テイスティングノート
香り
やわらかな米の香り、バナナ、メロン、ほのかな乳酸のニュアンス。控えめだが品のある吟醸香。
味わい
まろやかな口当たりから米の旨みと甘みがふくよかに広がる。穏やかな酸が甘さを引き締め、後半に向けて適度なビター感がアクセントとなる。
余韻
やわらかな甘みの余韻がじんわりと残り、適度なキレで心地よく締まる。米の旨みの余韻が食事を引き立てる。
酒
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