鍋島 純米大吟醸 山田錦35%は、富久千代酒造のフラッグシップ製品として位置づけられる最高峰の純米大吟醸だ。兵庫県特A地区産の山田錦を精米歩合35%まで丁寧に磨き、蔵の技術と情熱を凝縮させた一本で、2011年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)チャンピオン・サケ受賞により世界に名を知られた「鍋島」ブランドの真髄を体現する。
精米歩合35%が生む透明感
精米歩合35%とは、米粒の外側65%を削り落とし、タンパク質・脂質などの雑味成分を徹底して除去した状態を指す。この極限まで磨いた山田錦は、富久千代酒造の杜氏の緻密な温度管理のもと、長期低温発酵によって静かに醸される。品温をわずか数秒単位で調整しながら進める発酵工程は、量産品では決して到達できない繊細さを必要とする。
富久千代酒造は年間生産量約400石(72キロリットル)という小規模蔵で、全商品を蔵人たちによる手造りで仕上げる。この山田錦35%の純米大吟醸は、その中でも最も少ない本数しか製造されない稀少品で、全国の正規取扱特約店のみを通じた限定流通となっている。入荷と同時に完売するケースも珍しくない。
テイスティングノート
香り:グラスに注ぐと華やかな吟醸香が品よく広がる。熟した白桃・メロン・ライチを想起させるフルーティーなアロマを核に、白い花びらのような清楚なフローラルノートが奥行きを加える。過度に主張せず、上品に漂う香りの佇まいは正統派日本酒の美学を感じさせる。
味わい:口当たりはシルクのようになめらか。繊細な甘みが口内をやさしく包み込み、山田錦ならではのまろやかな米の旨みがじわりと広がる。酸は穏やかで全体のバランスを支え、後味は洗練されたキレで潔く引いていく。飲み込んだ後も上品なフルーティーさが余韻として長く続く。
合わせる料理:淡白な白身魚の刺身・桜えびのかき揚げ・柔らかな豆腐料理・伊勢海老など繊細な素材の料理に最適。よく冷やして(10〜12℃)ゆっくりと味わうことで、その魅力を最大限に引き出せる。
酒
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