鍋島 純米大吟醸 きたしずくは、北海道が開発した酒造好適米「きたしずく」を精米歩合40%まで磨いて醸した限定純米大吟醸。きたしずくは2015年に品種登録された比較的新しい北海道産酒米で、雄町と同じ系統の古い品種「亀の尾」に由来する血統を持つ。寒冷地の北海道で育つことで、独特の清涼感と丸みのある甘さを米が蓄える。
佐賀・鹿島の富久千代酒造と北海道産米という異なる産地のコラボレーションから生まれるこの酒は、鍋島ならではの長期低温発酵と北のきたしずくの組み合わせが生む独自の世界を持つ。丸みがありはっきりとした南国果実を思わせる吟醸香と、若干のガス感を伴うフレッシュなりんご果汁のようなジューシーさが魅力。化粧箱入りで贈答にも適した品格を持つ。
鍋島シリーズの中でも「北の米で南の蔵が醸す」というユニークなコンセプトが際立つ一本で、日本各地の酒米に精通した愛好家から特に注目される。特約店限定の限定流通品で、入手機会は多くない。山田錦や雄町とは異なる「きたしずく」の個性を鍋島の技術でどう表現したかを探る日本酒ファンの好奇心を満たしてくれる逸品。
テイスティングノート
香り
南国果実(マンゴー・パッションフルーツ)を思わせる丸みのある明るい吟醸香。若干のフレッシュガス感を伴い、りんご果汁のような爽やかなニュアンスが重なる複層的な香り。
味わい
果実のジューシーさとほどよい旨みが口中に広がる。山田錦とも雄町とも異なる素朴で複雑な甘みと、きたしずく由来の清涼感が絡み合って独特の飲みごたえを生む。
余韻
果実の甘みがゆっくりと消えていく、心地よい余韻。後口はクリーンで飲み飽きない。食中酒としてもデザート感覚でも楽しめる懐の広さがある。
酒
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