鍋島 純米大吟醸 赤磐雄町米は、岡山県赤磐地区産の特A等級雄町米を精米歩合40%まで磨いて醸した、鍋島を代表する限定純米大吟醸のひとつ。雄町は「酒米の王様」とも称される古来品種で、山田錦や五百万石と比べてタンパク質が多く粒が大きいため、豊かな旨みと複雑な風味を生み出す。赤磐地区は雄町の主産地として知られ、水はけのよい赤土(赤磐土)と温暖な気候が高品質な酒米を育む。
富久千代酒造は雄町の個性を活かすべく、長期低温発酵と丁寧な上槽を組み合わせ、雄町らしいふくよかな旨みを残しながら鍋島ならではの果実香と上品さを両立させている。山田錦版と比べると、より骨格がしっかりとしてどっしりとした飲みごたえがあり、温度帯によって異なる表情を見せる懐の深い酒。2021年には福岡国税局鑑評会の吟醸酒部門で金賞を受賞するなど、その品質は高く評価されている。
鍋島シリーズの中でも純米大吟醸クラスの雄町版は生産量が限定されており、特約店での販売のみ。日本酒好き・雄町ファンはもちろん、山田錦版の鍋島を知っている人が「違う顔の鍋島」を探すのにも最適な一本。食中酒としての懐の深さも秀逸で、脂の乗った魚料理や旨みの強い発酵食品と特に相性が良い。
テイスティングノート
香り
完熟した白桃や洋梨に、雄町由来のほのかな米の深みが重なる複雑な吟醸香。山田錦版よりやや重厚感があり、甘みのある果実香が奥行きを持って漂う。
味わい
雄町らしいふくよかな旨みとしっかりとした飲みごたえ。甘みと適度な酸が骨格を作り、複雑で立体的な味わいが展開する。温度が上がるにつれて旨みがさらに開く特性がある。
余韻
旨みが長く尾を引く豊かな余韻。料理との相性が幅広く、脂の乗った魚料理や発酵系食材と合わせることで余韻がさらに豊かになる。
酒
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