真澄 夢殿は、長野県諏訪市の宮坂醸造が誇る最高峰の純米大吟醸酒である。契約栽培の山田錦を35%まで精米し、蔵の宝である7号酵母(真澄酵母)で丁寧に醸された至高の一本。袋吊りで搾った雫酒のみを瓶詰めし、蔵の中で約1年間低温熟成させてから出荷される。
宮坂醸造は、1662年(寛文2年)に創業した350年以上の歴史を持つ老舗蔵元である。1946年に全国新酒鑑評会で4年連続首席を獲得した際、その優れた発酵を支えた酵母が分離・培養され「協会7号酵母」として全国に頒布された。現在も日本酒造りで最も広く使われている酵母であり、真澄こそがその発祥の蔵である。
夢殿の名は、法隆寺の夢殿に由来し、杜氏が夢見るような理想の酒をイメージして名づけられた。山田錦を限界まで磨き上げた繊細な味わいと、7号酵母がもたらすバランスの良い吟醸香が融合し、気品あふれる味わいを構成している。袋吊りという手間のかかる搾り方を採用することで、雑味のない透明感あるクリアな酒質を実現している。
真澄のフラッグシップにふさわしい夢殿は、品格と繊細さを兼ね備えた純米大吟醸として、日本酒愛好家の間で最高級酒のひとつに数えられている。年間生産量が限られており、蔵元直販と限られた特約店でのみ入手可能な希少性も、その特別感を高めている。
テイスティングノート
香り
白桃やメロンの上品な果実香、白い花のフローラルなアロマ。7号酵母ならではの穏やかでバランスの取れた吟醸香が、品格を感じさせる気品あふれる香りを構成する。
味わい
極めて繊細でシルキーな口当たり。白桃やマスクメロンのような上品な甘みが静かに広がり、きめ細やかな酸味が味わいに輪郭を与える。袋吊りによる雑味のないクリアな酒質が際立ち、35%精米の繊細さが余すところなく表現されている。
余韻
透明感のある長い余韻。上品な甘みと繊細な酸味が調和しながらゆっくりと消えていき、最後にかすかな米の旨みが残る。気品に満ちた美しいフィニッシュ。
酒
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