メーカーズマーク 46は、創業者ビル・サミュエルズ・シニアの息子、ビル・サミュエルズ・ジュニアが初めて手がけた独自の表現として2010年に世界デビューした製品だ。標準のメーカーズマークが50年以上にわたって同一のレシピを守り続けたのに対し、ジュニアは「父の哲学を尊重しながら、次のステージを目指す1本」を作り上げたいと考えた。その結果生まれたのが、フレンチオークスティーブを活用した「フィニッシング技法」という革新だった。
製法はユニークだ。まず標準のメーカーズマークと同様に熟成させた原酒の樽内に、「スティーブプロファイルNo.46」と呼ばれる焼きを入れたフレンチオークの板材10枚を挿入する。そしてその状態で石灰岩の地下セラーで9週間、さらに追熟させる。「46」という数字は、この専用フレンチオーク板材のファイル番号に由来する。
このフィニッシング技術はその後のメーカーズマーク・ウッドフィニッシングシリーズの先駆けとなり、バーボン業界における「スティーブフィニッシング」というトレンドを生み出した。ジュニアは「フレンチオークが加えるバニラとキャラメルのニュアンスを、父のウィーテッドレシピに重ねることで生まれる上品な深み」を目指したと語っている。
テイスティングノート
香り
標準のメーカーズマークの甘みとなめらかさを基盤に、フレンチオーク由来の上品なバニラとキャラメルが乗る。キャラメライズされたトースト香、洋梨、スパイスのアクセント、深みのあるウッディさが複雑に絡み合う。
味わい
リッチでフルボディ。バタースコッチとダークキャラメルの甘みに始まり、フレンチオーク由来のスモーキーなウッドスパイスが続く。元来のメーカーズマークの滑らかさはそのままに、一段深みのある複雑性が加わる。
余韻
長めで温かく、フレンチオーク由来のウッディなスパイスとバニラ、ほのかなダークチョコレートが長く続く。エレガントな余韻が最後まで印象を残す。
酒
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