ロングモーン 23年は、スコットランド・スペイサイドのエルギンに位置するロングモーン蒸留所が手がけるシングルモルトウイスキーの最上位表現だ。23年の長期熟成は蒸留所のオフィシャルボトリングとしては最長で、スペイサイドモルトの極致ともいえる一本である。
ロングモーン蒸留所は1894年にジョン・ダフによって設立され、現在はペルノ・リカール傘下のシーバスブラザーズが運営している。蒸留所名はゲール語で「聖なる場所」を意味し、かつて修道院の礼拝堂があった場所に建てられた。蒸留所は長年ブレンデッドウイスキーの原酒供給元として重宝され、特にシーバスリーガルの重要な構成原酒として知られる。
この23年は、ファーストフィルとリフィルのアメリカンオーク樽で23年間熟成した原酒を48%でノンチルフィルター瓶詰めしている。長期熟成によりオーク由来のスパイスとタンニンがモルトのフルーティさと完璧に融合し、クリーミーでリッチな味わいが生まれている。
ロングモーンは「通が選ぶスペイサイドモルト」として知られ、知名度こそマッカランやグレンフィディックに譲るものの、その品質は業界内で最高クラスと評価されている。この23年はその評価を裏付ける至高のボトルで、特別な日の一杯にふさわしい贅沢なスペイサイドモルトだ。
テイスティングノート
香り
アプリコット、白桃、バニラクリームの濃厚な果実香。オーク由来のシナモン、ナツメグ、トフィーの甘いスパイスが重なり、奥にはフローラルなラベンダーのニュアンスが漂う。
味わい
フルボディでクリーミーな口当たり。熟した桃、アプリコットジャム、蜂蜜の贅沢な味わいが層をなして広がり、中盤にはオークスパイスとダークチョコレートの深みが加わる。23年の歳月が生む複雑さとエレガンスは圧巻。
余韻
ロングフィニッシュ。フルーツケーキとオークスパイスの余韻が非常に長く続き、最後にクリームとバニラの温かみが穏やかに消えていく。
酒
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