マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク ツマベニチョウは、マルス駒ヶ岳蒸溜所で2014年3月にスーパーヘビリーピーテッドタイプとして蒸留されたモルト原酒を、バーボンバレル(樽番号2008)一樽でマルス屋久島エージングセラーにて熟成し、2018年5月に182本限定で瓶詰めされた。カスクストレングス60度、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルター。スーパーヘビリーピーテッドのモルトを屋久島で熟成するという、シリーズ中でも最も攻めた構成。182本はシリーズ最少の限定数。
ツマベニチョウ(Hebomoia glaucippe liukiuensis)は、日本最大級のシロチョウで、白い翅の先端に鮮やかなオレンジ色の紋様を持つ。「褄紅蝶」の名はこのオレンジの「褄」に由来する。南方系の蝶で、日本では九州南部が北限。ラベルは鹿児島在住の画家・中之間ともこ氏による。白とオレンジのコントラストが鮮やかなこの蝶のイメージと、強烈なピートスモークとバーボンバレルのバニラの対比が重なる。182本という極少数は、希少性を求めるコレクターにとって垂涎の的。
テイスティングノート
香り
スーパーヘビリーピーテッドモルトの圧倒的なスモークが第一印象を支配する。焚き火、薬品、ヨード、海藻のような強烈なピート香の奥に、バーボンバレルのバニラとキャラメルの甘い香りが潜む。屋久島熟成がスモークの角を幾分丸めている。
味わい
カスクストレングス60度とスーパーヘビリーピーテッドのダブルパンチ。強烈なスモークが舌を包み込むが、バーボン樽のバニラスイートネスと屋久島の亜熱帯環境がもたらすトロピカルフルーツの甘みが反撃し、驚くべきバランスを実現。ピートのパワーとトロピカルフルーツの甘みの対比が唯一無二の味わいを生み出す。
余韻
スーパーヘビリーピーテッドらしい非常に長いスモーキーフィニッシュ。ヨード、薬草、焚き火の余韻が何分もの間続き、最後にバニラの甘さがかすかに残る。ピートモンスター級の力強い締めくくり。
酒
💬0