マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク オオルリシジミは、2016年12月に599本限定でリリースされた、ル・パピヨンシリーズの記念すべき第1弾。マルス駒ヶ岳蒸溜所で2012年2月に蒸留されたモルト原酒を、アメリカンホワイトオーク樽(樽番号1558)一樽で約4年10か月熟成。カスクストレングス58度、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルター。本坊酒造が「ウイスキーと自然の共生」というコンセプトのもと、蝶類保全とウイスキー文化の融合を目指して立ち上げた革新的なシリーズの原点がこの一本である。
オオルリシジミ(Shijimiaeoides divinus barine)は、長野県に生息する大型のシジミチョウで、オスの翅は鮮やかなルリ色(瑠璃色)に輝く。環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に指定されている貴重種で、長野県は全国でも有数の生息地。駒ヶ岳蒸溜所が位置する中央アルプス山麓は、この蝶の生息圏と重なる。シリーズ第1弾にこの蝶が選ばれたのは、蒸溜所のお膝元・長野県の象徴的な希少蝶を守りたいという本坊酒造の強い意志の表れ。「芳醇で気品ある香り」と公式に記される本品は、シリーズの方向性——カスクストレングスの力強さと蝶の繊細な美しさの両立——を世に示した歴史的なボトルである。
テイスティングノート
香り
公式に「芳醇で気品ある香り」と表される。アメリカンホワイトオーク樽由来のバニラ、はちみつ、トフィーの甘い香りが主体。約5年の熟成で十分に溶け込んだオーク香と、駒ヶ岳モルトの華やかな麦芽のアロマが品格のある香り立ちを形成する。
味わい
カスクストレングス58度のしっかりとしたボディに、バニラとはちみつの甘みが広がる。アメリカンオーク特有の華やかさと、駒ヶ岳の冷涼な環境で育まれたクリーンなモルト感が調和。シリーズ第1弾にふさわしい、端正でバランスの取れた味わい。
余韻
バニラとオークの気品ある余韻が穏やかに持続する。シリーズの原点らしい真っ直ぐで誠実なフィニッシュ。
酒
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