マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク ナミアゲハは、マルス津貫蒸溜所で2018年2月に蒸留されたモルト原酒をポート樽とマルサラワイン樽の2基(T690、T1597)でヴァッティングし、2025年4月に651本限定で瓶詰めされたシングルモルトウイスキー。カスクストレングス51度、ノンチルフィルター。ポルトガルのポートワイン樽とイタリア・シチリアのマルサラワイン樽という、地中海の二つの酒精強化ワイン樽を使った異色のダブルカスク構成が最大の特徴である。
ナミアゲハ(Papilio xuthus)は日本で最もなじみ深いアゲハチョウの一種で、都市部の庭先から山間部まで広く分布する。黄色い翅に黒い縞模様が特徴的で、「並揚羽」の名は他の華やかなアゲハチョウに対して「普通の揚羽」を意味する。しかしその親しみやすさとは裏腹に、翅を透かして見る光の変化は実に繊細で美しい。身近でありながら改めて見ると驚くほど美しい存在——それは手頃な価格帯ながら確かな品質を誇るマルスウイスキーの在り方とも重なる。
テイスティングノート
香り
ポートワイン樽由来のプラム、ダークチェリーの濃厚な果実香と、マルサラワイン樽由来のキャラメル、ナッツの甘い香りが重なる。津貫モルトのまろやかな麦芽香が土台を支え、地中海の温かな陽光を思わせるリッチなアロマ。
味わい
ポート樽のダークフルーツの甘みとマルサラ樽のカラメル感が見事に溶け合い、層の厚いフレーバーが広がる。津貫蒸溜所の温暖な気候で育まれた原酒のまろやかさと、酒精強化ワイン樽ならではの力強いボディが特徴。51度のカスクストレングスを感じさせない滑らかさ。
余韻
ダークフルーツとナッツの余韻が長く続き、後半にかけてマルサラ樽由来のビタースイートなニュアンスが現れる。温かみのある持続的なフィニッシュ。
酒
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