マルスモルト ル・パピヨン ダブルカスク ミヤマシジミは、マルス駒ヶ岳蒸溜所(旧マルス信州蒸溜所)で2016年5月と12月に蒸留されたモルト原酒を2基のシェリーカスク(3368、3441)でヴァッティングし、2023年9月に818本限定で瓶詰めされたシングルモルト。カスクストレングス61度はシリーズ中でも最高水準の度数を誇り、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルターで原酒の力強さをそのまま封じ込めている。
ミヤマシジミ(Plebejus argyrognomon)は、シジミチョウ科に属する小型の蝶で、オスの翅は鮮やかな青紫色に輝くことから「深山のブルージュエリー」と称される。本州中部を中心に分布し、2022年の調査では長野県宮田村——まさにマルス駒ヶ岳蒸溜所が位置する村——に最大の繁殖地が確認されている。蒸溜所のお膝元に生息する蝶をボトルに描くことは、ル・パピヨンシリーズのコンセプト「ウイスキーと自然の共生」を最も直接的に体現するもの。環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に指定されている希少種でもある。
テイスティングノート
香り
シェリーカスク由来のレーズン、プルーン、ダークチェリーの濃厚なドライフルーツ香。カスクストレングス61度の力強いアルコール感の奥に、ダークチョコレート、ナッツ、革のニュアンスが潜む。駒ヶ岳モルトのクリーンな麦芽香がシェリーの重厚さとコントラストをなす。
味わい
パワフルな61度のカスクストレングスが舌に力強いインパクトを与えるが、シェリーカスクの濃厚なドライフルーツの甘みがすぐに広がり、バランスを取る。ダブルカスクのヴァッティングによる複雑さと、約7年の熟成がもたらす丸みが同居。ダークベリー、スパイス、ビターチョコレートの層が重なる飲み応えのある味わい。
余韻
シェリーカスクの長いリッチな余韻にスパイスのアクセント。61度の力強さがフィニッシュまで持続しながらも、後半は穏やかな甘さへと変化する。少量の加水でフレーバーが一気に花開く変化も楽しめる。
酒
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