マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク ミヤマカラスアゲハは、マルス駒ヶ岳蒸溜所で2014年4月にミディアムピーテッドタイプとして蒸留されたモルト原酒を、アメリカンホワイトオーク樽(樽番号1870)一樽で約4年半熟成し、2018年10月に560本限定で瓶詰めされたシングルカスクウイスキー。カスクストレングス60度、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルター。World Whiskies Awards 2019のシングルカスク部門(12年以下)でGold Medalを獲得した受賞ボトル。
ミヤマカラスアゲハ(Papilio maackii)は、日本産のアゲハチョウの中でも最も美しいとされる蝶の一つ。黒い翅が光の角度によって深い緑色や青紫色に輝く構造色を持ち、「深山の宝石」と称される。山地の渓流沿いに生息し、濡れた地面で吸水する姿がしばしば観察される。ミディアムピーテッドモルトのスモーキーさとアメリカンオークのバニラ感が織りなす本品の味わいは、その翅の複雑な構造色のように、光の角度——飲み方——によって表情を変える多面的なウイスキーである。
テイスティングノート
香り
ミディアムピートの心地よいスモークが立ち上がり、アメリカンオーク樽のバニラ、はちみつが重なる。ピートと甘みのバランスが絶妙で、焚き火の煙越しにフルーツの甘さが感じられるような奥行きのある香り。
味わい
60度のカスクストレングスが力強い導入を見せるが、ミディアムピートのスモークとアメリカンオークのバニラスイートネスが即座にバランスを取る。WWA Gold Medal受賞にふさわしい完成度で、ピート、バニラ、ドライフルーツ、スパイスの各要素が高い次元で調和。加水するとフルーティさとスモークのハーモニーがさらに際立つ。
余韻
ミディアムピートのスモーキーな余韻が長く持続し、バニラとスパイスがアクセントを添える。力強くも品格のあるフィニッシュは、受賞ボトルにふさわしい堂々たる締めくくり。
酒
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