マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク クモマツマキチョウは、マルス駒ヶ岳蒸溜所(旧マルス信州蒸溜所)で2015年11月に蒸留されたモルト原酒を、シェリーバット(樽番号3397)一樽で約4年半熟成し、2020年6月に643本限定で瓶詰めされたシングルカスクウイスキー。カスクストレングス58度、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルター。ラベルの蝶写真と解説は蝶類研究家の荻野秀一氏が手がけ、1972年にこの蝶と出会った体験がモチーフとなっている。
クモマツマキチョウ(Anthocharis cardamines)は、中部日本の標高1,500m以上の高地にのみ生息する希少な高山蝶。「雲間褄黄蝶」の名は「雲の間に黄色い褄(翅の先端)を見せる」という意味で、白い翅の先端にオレンジ色の紋様を持つ美しい姿が特徴。春から初夏にかけてのわずかな期間にのみ飛翔し、その儚い出現は「高山の春の使者」と称される。駒ヶ岳蒸溜所周辺の中央アルプスの高山帯は、この蝶の貴重な生息地のひとつ。
テイスティングノート
香り
シェリーバット由来のレーズン、プルーン、ブラックチェリーの芳醇なドライフルーツ香が広がる。チョコレート、ナッツ、乾燥イチジクのニュアンスが重なり、駒ヶ岳モルトのクリーンな麦芽香が上品さを添える。
味わい
58度のカスクストレングスながら角の取れた滑らかな口当たり。シェリーバットの濃厚なドライフルーツの甘みが主体で、ダークベリー、カカオ、オレンジピールの層が順に現れる。駒ヶ岳の冷涼な環境で育まれたモルトの透明感と、シェリー樽の重厚さが絶妙なバランスを保つ。
余韻
ドライフルーツとチョコレートの余韻が長く残り、後半にかけて穏やかなオークスパイスが現れる。品格のある上品なフィニッシュ。
酒
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