マルスモルト ル・パピヨン シングルカスク イシガケチョウは、マルス駒ヶ岳蒸溜所で2015年5月に蒸留されたモルト原酒を、シェリーバット(樽番号5152)一樽で熟成し、マルス津貫蒸溜所のセラーで追加貯蔵した後、2019年2月に464本限定で瓶詰めされた。カスクストレングス58度、ナチュラルカスクストレングス、ノンチルフィルター。駒ヶ岳で蒸留し津貫で熟成するという「北と南」の二拠点熟成が特徴で、冷涼な信州の原酒に鹿児島の温暖さが加わった個性的なプロファイルを持つ。
イシガケチョウ(Cyrestis thyodamas)は、白い翅に黒い地図のような模様が描かれた個性的な蝶。「石崖蝶」の名はその翅模様が石垣の亀裂に似ていることに由来する。南方系の蝶で、日本では近畿以西に分布する。ラベルは鹿児島在住の画家・中之間ともこ氏が手がけ、南方の温暖な風土と蝶の柔らかな佇まいが水彩画で表現されている。津貫蒸溜所での熟成と南方系の蝶——鹿児島の土地と風土が一本のボトルに凝縮されたコンセプチュアルな作品。
テイスティングノート
香り
シェリーバット由来のドライフルーツ——レーズン、イチジク、デーツの濃厚な甘い香り。津貫の温暖な環境での追加貯蔵が熟成を促進し、やや溶け込んだ柔らかいシェリー感。ダークチョコレートとスパイスのアクセント。
味わい
58度のカスクストレングスを感じさせない滑らかな口当たり。シェリーバットの濃厚なドライフルーツ感が主体で、レーズン、プルーン、カカオの層が重なる。津貫の温暖さが加わることで、通常の駒ヶ岳熟成よりもまろやかで丸みのある味わいに仕上がっている。
余韻
シェリーバットのリッチな余韻にほのかなスパイスが絡み、津貫の温かみを感じさせるウォームなフィニッシュ。長い甘い余韻。
酒
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