ラフロイグ10年は、アイラ島が誇るピーテッドウイスキーの中でも最も強烈なスモーキーさと個性的な薬品的フレーバーで世界に知られる、ラフロイグ蒸留所のフラッグシップ商品だ。1815年創業のラフロイグはアイラ島南海岸に立ち、ゲール語で「広い入り江の美しい中間地」を意味する。
自社でフロアモルティング(床モルティング)を行うという伝統を守り続けるラフロイグは、アイラ島のピートで麦芽を乾燥させることで、あの独特の薬品的・正露丸的スモーキーフレーバーを生み出す。このフロアモルティングは現代においては非常に稀な手法で、コストは機械式より数倍かかる。
ラフロイグは数少ない「英国王室御用達」の称号を持つウイスキーブランドでもある。チャールズ三世(当時皇太子)がラフロイグを好んで飲み、1994年に王室御用達(ロイヤルワラント)が授与された。これはウイスキーブランドとしては極めて名誉ある称号だ。
ラフロイグ10年はアイラウイスキー入門として最も多く推薦される一本でもあり、その強烈な個性ゆえに「好きか嫌いか真二つに分かれる」という評が多い。愛好家の間では「真のウイスキーファンの登竜門」として半ば儀式的な意味を持つ。
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは10年・クォーターカスク・セレクトが揃ってゴールドを受賞し合計22賞を獲得した。Jim MurrayはWhisky Bibleで94〜95点を付け、Whisky Advocate誌は定期的に90〜93点と高評価を維持している。アイラウイスキーのカテゴリーで世界最高の知名度を誇る。
テイスティングノート
香り
煙・ヨード・海藻の圧倒的なスモーキーアロマ。消毒薬・正露丸のような薬品的ノートが特徴的。背後にバニラと蜂蜜の甘みが控える。
味わい
口に入れた瞬間から強烈なピートスモーク。薬品的なビターとヨード、その後にバニラ・甘みが顔を出し複雑なバランスを生む。
余韻
非常に長い余韻でスモーク・ヨード・塩が交互に現れる。最後まで強烈な個性が持続するアイラらしいフィニッシュ。
酒
💬0