京都醸造 一意専心は、京都市南区に拠点を置く京都醸造(Kyoto Brewing Co.)が手がけるIPAスタイルのクラフトビールである。「一意専心」は一つの事に心を集中するという意味の四字熟語で、IPAスタイルに真摯に向き合う醸造所の姿勢を表現した銘柄名だ。アメリカンホップをふんだんに使用したウエストコーストスタイルのIPAで、シトラスとパインの鮮烈なホップアロマと、しっかりとしたモルトボディのバランスが特徴である。
京都醸造はウェールズ出身のクリス・ヘインジ、アメリカ出身のベン・ファルク、京都出身の三人の共同設立による国際色豊かなブルワリーで、2015年の創業以来、ベルギーの醸造伝統とアメリカのクラフトビール文化を融合させた独自のスタイルを追求してきた。一意専心はその中でもアメリカンスタイルに振り切ったホップフォワードなビールで、シングルホップではなく複数のアメリカンホップをブレンドすることで重層的な香りを実現している。6.5%の度数はセッションIPAほど軽くなく、ダブルIPAほど重くない絶妙なバランスで、京都の食文化とも調和する設計だ。
テイスティングノート
香り
カスケードとシトラホップ由来のグレープフルーツとパイナップルの鮮烈なシトラス香が爆発的に広がる。続いてパインニードル、マンゴー、ほのかなレジンのニュアンスが漂い、奥にはパンのようなモルトの甘い香りがベースを支えている。
味わい
ミディアムボディでジューシーな口当たり。グレープフルーツジュースのような苦みと甘みのバランスが心地よく、中盤にはトロピカルフルーツのジューシーさとキャラメルモルトの甘みが重なる。後半にかけてピリッとしたホップの苦みが全体を引き締め、6.5%の度数を感じさせない爽快な飲み口だ。IBUはしっかりとあるが、モルトの甘みが苦みを包み込んでバランスを保っている。
余韻
中程度の余韻。グレープフルーツピールの苦みとパイナップルの残り香が口中に心地よく残り、最後にドライなホップの余韻がすっきりと締めくくる。後味のキレが良く、次の一口を誘う。
酒
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