醸し人九平次 La Maison 山田錦は、愛知県名古屋市の萬乗醸造が醸す純米吟醸酒だ。15代目蔵元・久野九平治氏が手がける「醸し人九平次」ブランドの中でも、日常使いを意識したカジュアルなラインとして「La Maison(家)」の名を冠している。
萬乗醸造は1647年(正保4年)創業の歴史ある蔵だが、九平治氏が若くして蔵を継いでからは革新的な酒造りで注目を集めてきた。フランス・ブルゴーニュでの研修経験を活かし、テロワール(土地の個性)を重視した米作りから酒造りまでの一貫した取り組みを行っている。自社田での山田錦栽培にも力を入れ、原料からの品質管理を徹底している。
La Maisonは山田錦を精米歩合50%まで磨き、低温長期発酵で丁寧に醸した純米吟醸酒だ。フランスワインに通じるエレガントな酸味が特徴で、料理との相性を重視した設計がなされている。冷酒から常温まで幅広い温度帯で楽しめ、温度変化による味わいの表情の変化も魅力の一つ。
九平次はパリの三ツ星レストラン「ギー・サヴォワ」をはじめ、フランスの高級レストランのワインリストにも採用されている。そうした国際的な評価を受ける蔵が造る日常酒としてのLa Maisonは、手頃な価格でありながら九平次の哲学が凝縮された、食卓の名脇役ともいえる存在だ。
テイスティングノート
香り
白桃、洋梨、マスカットの穏やかな果実香。ほのかに白い花とミネラルの清涼感が重なり、上品でエレガントなアロマが広がる。
味わい
クリアで滑らかな口当たり。白ブドウ、青リンゴ、蜂蜜の味わいが広がり、中盤にフランスワインを思わせる綺麗な酸味が全体を引き締める。米の旨味と酸のバランスが秀逸で、料理の味わいを引き立てる食中酒としての実力が光る。
余韻
ミディアムの長さ。フルーティな余韻がすっと引き、最後に心地よいミネラル感と微かな苦味が残る。キレの良いクリーンなフィニッシュ。
酒
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