「久保田 千寿(せんじゅ)吟醸」は、久保田シリーズの中核を担うスタンダード吟醸として、1985年の「久保田」誕生とともに発売された銘柄である。精米歩合50%の吟醸造りで、「万寿」に通じる淡麗辛口スタイルを親しみやすい価格で実現した久保田の顔とも言える一本だ。
発売当初から「久保田」の代名詞として親しまれ、全国の飲食店において最も多く注文される久保田シリーズとして長年トップの座を守り続けている。新潟淡麗辛口を代表するスタンダード銘柄として、全国の居酒屋・割烹・料亭で欠かせない存在となっている。
IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2022年のSAKE部門で銀賞を受賞。国際的な評価も安定しており、世界の日本食レストランでも「KUBOTA SENJU」として認知度が高まっている。
料理との相性の良さが特に評価されており、魚介料理との組み合わせは絶妙とされる。刺身・焼き魚・蒸し魚など、海の幸と合わせることで互いの旨みを引き立て合う「マリアージュ」を楽しめる。越後の食文化と密接に結びついた味わいとして、新潟出身者にとって郷愁を呼び起こす一本でもある。
「手の届く贅沢」として多くのファンを獲得し、日本酒初心者から上級者まで幅広い層に愛されるその懐の深さが「千寿」最大の魅力である。久保田ブランドの認知拡大に最も貢献した一本として、日本酒史における重要な銘柄の一つに数えられる。
テイスティングノート
香り
軽やかでフレッシュ、リンゴ・洋梨の爽やかな香り
味わい
キレのある辛口、淡麗な旨味、スムースなのどごし
余韻
すっきりしたキレ、後味が清潔
酒
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