黒龍 二左衛門は、黒龍酒造の最高峰「極み」シリーズに位置する純米大吟醸。蔵の屋号であり初代当主の名「二左衛門」を冠した、蔵の歴史と誇りを象徴する特別な一本である。
兵庫県東条産の特A地区山田錦を35%まで精米し、低温長期発酵で醸す。搾りは斗瓶囲い(一斗瓶に直接取る最も贅沢な搾り方)で行い、その中から最良のものだけを厳選して瓶詰めする。
黒龍酒造は1804年(文化元年)創業。7代目当主・水野直人氏は1975年に日本で初めて大吟醸酒を市販した先駆者であり、「大吟醸を一般消費者に届ける」という革命を成し遂げた。二左衛門はその精神の到達点ともいえる銘柄だ。
石田屋と並ぶ黒龍の二大看板として毎年秋に限定出荷されるが、年間生産量が極めて少なく、特約店でも抽選販売が通例。日本酒愛好家にとって「一度は飲みたい」銘柄の筆頭格。
テイスティングノート
香り
格調高い吟醸香。完熟メロン、洋梨、白百合の気品ある芳香。斗瓶囲いならではの澄み切ったアロマ。
味わい
口に含んだ瞬間に広がる圧倒的な透明感。山田錦35%精米の精緻な旨みがシルクのように口中を満たす。甘み・旨み・酸のバランスは完璧。
余韻
非常に長い余韻。上品な甘みがゆっくりと消えていき、最後に清らかな香りが静かに残る。
「二左衛門」の名は、黒龍酒造の歴史を代々支えてきた蔵人の名に由来するとも言われ、職人の技と誇りを体現した銘柄名である。石田屋が「陰」の静謐さを持つとすれば、二左衛門は「陽」の華やかさを持つという対比で語られることもあり、2本セットで贈答に選ばれることも多い。
酒
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