桂月 CEL-24 純米大吟醸50は、高知県の山深い土佐町に蔵を構える土佐酒造が、高知県独自開発の清酒酵母「CEL-24」を用いて醸す看板銘柄である。土佐町は四国山地の中央部に位置する山岳地帯で、早明浦ダムを擁する四国最大の貯水源・吉野川の源流域にあたる。この清冽な水資源と豊かな自然環境が、桂月の醸造に欠かせない風土的条件となっている。
CEL-24は高知県工業技術センターが開発した酵母で、カプロン酸エチル(吟醸香の主成分)を大量に生産する能力が際立つ。この酵母を使うことで、パイナップルや白桃を思わせる南国フルーツ系の豊かな香りを纏った純米大吟醸が生まれる。土佐酒造では蔵の周辺で栽培される高知県産酒造好適米「吟の夢」を中心に、地産地消のテロワールを追求した酒造りを行っており、土佐の自然と文化を一杯の酒に込める姿勢が評価されている。
受賞歴は国際的に非常に高く、IWC 2019では純米大吟醸部門でゴールドメダルを受賞し、クラ・マスター 2019・2021年にはプラチナメダルを獲得。ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026では生酒部門最高金賞を受賞した。ホテルニューオータニのエグゼクティブシェフソムリエからは「輝くクリスタルのような透明感と熟したフルーツのアロマが際立つ」と専門家からの高い評価も得ている。甘口ながら後口がさっぱりとした飲み飽きないスタイルが、日本酒の多様性を体現する一本として国内外で人気を集めている。
テイスティングノート
香り
熟したフルーツ・過熟した黄桃・パイナップルを思わせる南国系の華やかな上立ち香。CEL-24酵母由来のフローラルなエステル香が広がる。
味わい
ジューシーな甘旨味が口いっぱいに広がる。後半から爽やかな酸が顔を出し、甘みと酸のバランスが心地よい。甘口ながらくどさがなくクリーンな味わい。
余韻
甘さを残しながらさっぱりと引く余韻。後味はすっきり軽やかに消えていく。
酒
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