カバラン コンサートマスター シェリーカスクフィニッシュは、台湾のカバラン蒸留所が手がけるシングルモルトウイスキーである。「コンサートマスター」シリーズの一つで、ポートカスクフィニッシュと並ぶバリエーションとして、オロロソシェリーカスクでのフィニッシュを施した銘柄だ。シェリーカスクが持つドライフルーツやナッツの風味と、カバラン特有のトロピカルフルーツの個性が融合した、奥深い味わいが特徴である。
製造工程では、アメリカンオークのバーボン樽で熟成した原酒を、スペイン産のオロロソシェリーカスクに移し替えてフィニッシュを行う。亜熱帯気候の台湾では熟成が加速するため、比較的短い期間でも樽の影響を十分に受けた深みのある仕上がりとなる。シェリーカスクならではのリッチで重厚な風味が、カバランのフルーティな原酒と見事に調和している。
色合いは深い琥珀色で、シェリーカスクの影響が視覚的にも感じられる。グラスに注ぐとドライフルーツ、レーズン、ダークチョコレートの濃厚な香りが広がり、奥にはオレンジピールやシナモンのスパイシーなニュアンスも感じ取れる。口に含むとなめらかな口当たりで、レーズンとイチジクの甘み、ナッツの香ばしさ、ほのかなジンジャーのスパイスが層を成す。
ポートカスクフィニッシュが赤い果実の甘みを前面に出すのに対し、シェリーカスクフィニッシュはより重厚でドライフルーツ中心の味わいとなっている。両者を飲み比べることで、カスクフィニッシュが原酒に与える影響の違いを楽しめるのも、コンサートマスターシリーズの魅力である。食後のデザートウイスキーとしてはもちろん、チョコレートやナッツとの相性も抜群だ。
テイスティングノート
香り
レーズン、ドライイチジク、ダークチョコレート、オレンジピール、シナモン。シェリーカスク由来の濃厚なドライフルーツの香りが支配的で、奥にはバニラとトフィーの甘みも感じられる。
味わい
口当たりはなめらかでリッチ。レーズンとイチジクの甘み、くるみの香ばしさ、ジンジャーとナツメグのスパイスが複雑に重なる。シェリーカスクの深みがしっかりと感じられつつも、カバランらしいトロピカルフルーツの明るさが全体のバランスを保っている。ミディアムからフルボディ。
余韻
ミディアムからロングの余韻。ドライフルーツとダークチョコレートの風味が心地よく続き、最後にかすかなオークのタンニンとスパイスが締めくくる。温かみのある余韻がゆっくりと消えていく。
酒
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