嘉之助 シングルモルト 2022 セカンドエディションは、鹿児島県日置市の嘉之助蒸溜所が手がけるジャパニーズシングルモルトの限定リリース第二弾である。バーボン樽とシェリー樽で熟成した原酒をヴァッティングし、カスクストレングス59%でボトリングされている。
嘉之助蒸溜所は、明治16年創業の焼酎蔵・小正醸造が新たに立ち上げたウイスキー蒸溜所だ。2017年の操業開始以来、焼酎造りで100年以上培ってきた蒸留技術をウイスキーに活かすという独自のアプローチで注目を集めている。東シナ海に面した海岸沿いという立地は世界的にも珍しく、海からの潮風と温暖な気候がウイスキーの熟成に独特の影響を与える。
セカンドエディションは蒸溜所の成長を記録する重要なマイルストーン。ファーストエディションと比べて原酒の熟成期間が延び、より深みと複雑さが増している。バーボン樽由来のバニラと果実の甘味に、シェリー樽のリッチなドライフルーツ感が重なり合い、鹿児島の温暖な気候が育んだトロピカルなニュアンスが加わる。加水にも良く対応し、少量の水を加えると隠れていた香りが花開く。
テイスティングノート
香り
華やかで多層的な香り。マンゴーやパッションフルーツのトロピカルフルーツの香りが印象的で、バーボン樽由来のバニラやキャラメルが下支えする。シェリー樽からのレーズンやプラムのニュアンスも感じられ、時間とともに潮風を思わせるブリニーさも現れる。
味わい
カスクストレングスらしい力強いアタックだが、意外とアルコールの刺激は穏やか。まずバーボン樽由来の甘味(バニラ、ハチミツ)が広がり、続いてシェリー樽のダークフルーツの風味が層を成す。中盤からは鹿児島の温暖な気候が育んだトロピカルなフルーティさが顔を出し、最後にオーク由来のタンニンが味わいを引き締める。非常にオイリーでリッチなテクスチャー。
余韻
長い余韻。シェリーの甘味とオークのスパイシーさが交互に波のように押し寄せ、最後にほのかな塩味とビター感が残る。海辺の蒸溜所ならではのミネラル感が余韻に個性を添え、ジャパニーズウイスキーの新しい方向性を感じさせるフィニッシュ。
酒
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