嘉之助 ダブルディスティラリーズは、鹿児島県日置市に蔵を構える小正嘉之助蒸溜所が手がけるブレンデッドモルトウイスキーである。小正醸造は1883年(明治16年)創業の焼酎蔵であり、創業者・小正嘉之助の名を冠したウイスキー蒸留所を2017年に設立した。東シナ海を望む吹上浜沿いに建てられた蒸留所は、海風と温暖な気候がもたらす独特の熟成環境で知られる。
本商品は嘉之助蒸溜所の原酒に、海外蒸留所のモルト原酒をブレンドした「ダブルディスティラリーズ」というコンセプトのブレンデッドモルトである。異なる風土で生まれた原酒同士の個性を掛け合わせることで、単一蒸留所では表現しきれない複雑さと奥行きを持たせている。嘉之助の原酒は焼酎づくりで培った蒸留技術をベースに、3基のポットスティルで多彩な酒質を生み出すことで知られ、そのフルーティかつ華やかな個性がブレンドの中で際立つ。
2025年のワールド・ウイスキー・アワード(WWA)では、本商品がBest Japanese Blended Maltに選出されるという快挙を達成した。創業からわずか数年でこの栄誉を勝ち取ったことは、嘉之助蒸溜所のポテンシャルの高さと、日本のクラフトウイスキーシーンの勢いを世界に印象づけた。焼酎の名門が挑む新たなウイスキーづくりの到達点として、国内外で大きな注目を集めている。
テイスティングノート
香り
華やかなフルーツ香が第一印象を支配する。洋梨、白桃、バニラの甘い香りに、軽やかなシトラスのアクセント。海辺の蒸留所を思わせる微かな潮風のニュアンスも感じられる。
味わい
口当たりはシルキーで滑らか。蜂蜜とトロピカルフルーツの甘みが広がり、中盤からスパイシーなオーク由来の風味が現れる。二つの蒸留所の個性が層を成すように重なり合い、複雑だが調和のとれた味わいを形成する。
余韻
ミディアムからロングの余韻。バニラとドライフルーツの甘さが穏やかに続き、最後にほのかなスパイスとウッディなニュアンスが残る。
酒
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