亀泉 特別純米は、高知県土佐市の亀泉酒造が手がける定番の食中酒である。高知県産の酒造好適米「土佐錦」を60%まで精米し、四万十川源流域の伏流水で醸されるこの特別純米は、高知の酒文化を日常的に楽しめる一本だ。CEL-24の甘口で知名度を高めた亀泉だが、この特別純米は対照的に辛口で切れの良い食中酒として設計されている。
亀泉酒造は明治30年の創業以来、土佐市で地域に根ざした酒造りを続けてきた。高知県は全国でも日本酒の消費量が多い「酒どころ」として知られ、飲み方も豪快な「おきゃく」文化が根付いている。特別純米は地元の宴会や日常の食卓で愛される銘柄で、土佐錦のすっきりとした旨みと軽やかな酸味が、カツオのたたきやウツボのたたき、四万十のり、田舎寿司といった高知の郷土料理の味わいを引き立てる。土佐錦は高知県で開発された酒造好適米で、県内の蔵元を中心に使用されている品種だ。温暖な高知の気候で育った米と清冽な伏流水が、この地ならではのテロワールを酒に反映させている。冷酒でキリッと楽しむのが地元流の飲み方だ。
テイスティングノート
香り
穏やかな米の甘い香りが広がり、続いてほのかな柑橘、青リンゴ、白い花の爽やかな香りが漂う。全体として控えめで清潔感のあるアロマで、土佐の料理の邪魔をしない上品な香り立ちだ。
味わい
すっきりとキレの良い口当たり。土佐錦由来のクリーンな米の旨みが広がり、中盤にシャープな酸味が心地よく切り込む。後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が加わり、全体としてドライで端正な味わいだ。冷酒での飲用が最もその爽やかさを引き出す。
余韻
短〜中程度の余韻。すっきりとした酸味とほのかな米の旨みが残り、最後にドライなキレが口中を清々しく締める。食中酒としての完成度の高さを感じさせるクリーンなフィニッシュだ。
酒
💬0