十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦

十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦は、山形県村山市の高木酒造(高橋酒造店)が醸す日本酒の最高峰のひとつである。1993年、先代杜氏の突然の引退を受けて東京の百貨店勤務から急遽呼び戻された高木顕統(現・十五代目当主)が、東京農業大学で学んだ醸造知識を武器に蔵元杜氏として酒造りを始め、翌1994年に「十四代」を世に送り出した。当時の日本酒業界は「淡麗辛口」全盛期であったが、高木は時流に逆らい「芳醇旨口」という新たなスタイルを打ち出し、果実を思わせる華やかな香りとやさしい甘み・旨みを兼ね備えた革新的な日本酒として業界に衝撃を与えた。

本品に使用される播州山田錦は、兵庫県三木市吉川町をはじめとする播磨地方の特A地区で栽培された最高品質の酒造好適米である。大粒で心白が大きく、タンパク質含量が低いため雑味が出にくく、吟醸造りに最も適するとされる。精米歩合50%まで磨き上げた米を蓋麹法で丁寧に製麹し、山形酵母を用いた長期低温発酵で醸す。「中取り」とは搾りの工程で最初の「荒走り」と最後の「責め」を取り除き、最もバランスの良い中間部分のみを採取する贅沢な技法であり、雑味のない澄んだ味わいを実現する。

なお2024年より、本品は「中取り播州山田錦 上諸白」として純米大吟醸(精米45%)にグレードアップしてリニューアルされた。「諸白(もろはく)」とは麹米・掛け米の両方に精白米を用いる製法を指す古語で、1603年のイエズス会日葡辞書にも「奈良で造られる高貴な酒」として記載されている歴史ある名称である。高木酒造は公式サイトを持たず直販も行わないため、全国約53店舗の特約店でのみ入手可能であり、ほぼすべてが抽選販売となっている。定価は数千円ながら市場では3万〜5万円超のプレミアムが付き、「幻の酒」として知られる。

テイスティングノート

香り

マスカット、白桃、ライチ、メロンを思わせる華やかでフルーティな吟醸香が際立つ。甘くみずみずしく透明感のある香り立ちで、重さはなく爽やかさを兼ね備えている。開栓した瞬間から立ち上る芳醇なアロマが特徴的。

味わい

口当たりは極めてなめらかでシルキー。山田錦由来の繊細な米の旨みが中心にあり、白桃やマスカットを思わせるジューシーな甘みがソフトに広がる。軽やかな酸味がバランスを整え、甘み・旨み・酸の三位一体が「絹のような繊細さ」と評される。

余韻

後味はキレよくすっきりとした余韻。上品な引き際で、長すぎず短すぎない洗練されたフィニッシュ。開栓2日目以降に甘みが増して飲み頃となるとの評価が多い。

基本情報

正式名称 十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦
英語名 Juyondai Nakadori Junmai Ginjo Banshu Yamadanishiki
アルコール度数 15%
主な原料 米(播州山田錦100%)、米麹

生産・流通

製造元 高橋酒造店(Takahashi Shuzouten)|山形・遊佐の日本酒蔵
産地 日本東北地方山形県

世界の評価・評判

十四代は日本酒評価サイトSAKETIMEにおいてブランド総合評価4.63/5.0(3,238レビュー)を記録し、長年にわたり国内ランキング首位を維持する日本酒界の頂点に君臨する銘柄である。Wine-Searcher誌(2024年)は「世界で最も求められている日本酒」として特集し、国際的な愛好家の間では「日本酒界のロマネ・コンティ」と称される。SAKE COMPETITION 2018では純米吟醸部門シルバー、2016年には同部門第6位を獲得。全国新酒鑑評会では17年連続入賞という驚異的な実績を持つ。日経ビジネスをはじめとするメディアでは「芳醇旨口の時代を切り開いた先駆者」として頻繁に取り上げられ、日本の酒文化史において最も重要な転換点を作った銘柄と位置づけられている。

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