ジェムソン ブラックバレルは2011年にニューヨークで初リリースされたプレミアム表現であり、かつて「セレクトリザーブ ブラックバレル」として知られていた銘柄をリブランドした製品だ。スタンダードのジェムソンよりも濃厚でボディのある仕上がりを目指して開発され、バーボン樽ファンからも支持を集めることを狙って設計された。
ブラックバレルの最大の特徴は、バーボン樽を「ダブルチャー(二度焦がし)」する製法にある。一度バーボン熟成に使用した後の樽を、空にしてから再度内側を焼き上げることで、木材の糖分をさらに引き出す。この工程によりバターキャラメル、バタースコッチ、バニラなど濃厚な甘い風味が原酒に溶け込む。スタンダードと比べてシングルポットスチル原酒の比率が高く、力強さと複雑さを増している。
「ブラックバレル」の名はこのダブルチャーされた真っ黒な内側を持つ樽に由来する。ボトルはスタンダードのシルエットを踏襲しつつも、黒を基調としたラベルデザインでプレミアム感を演出している。
リリース当初からバーテンダーや愛好家の間で高評価を集め、ジェムソンの顔として世界中のバーで採用が拡大。ウイスキーブームとともにプレミアムアイリッシュウイスキーの代表格として認知されるようになり、ジェムソン全体のブランド価値向上に貢献してきた。
ジェムソンのラインナップではスタンダード(標準)の一段上に位置するプレミアム表現として展開されている。日常的なハイボールや水割りから、ストレートやオン・ザ・ロックでじっくり楽しむシーンまで幅広く対応する。
アイリッシュウイスキー・マスターズなど複数の国際コンペティションで受賞歴を持ち、「世界で最も売れているアイリッシュウイスキーのプレミアム版」として愛飲者から高く評価されている。バーボン好きとアイリッシュウイスキー好きをつなぐ架け橋として、多くの評論家からも注目される存在だ。
テイスティングノート
香り
バタースコッチ、バニラ、キャラメルの豊かな甘みが最初に来る。その後からスパイシーなウッドとナッツの香りが複雑さを加え、フルーティーなニュアンスも感じられる。
味わい
口当たりはまろやかでスムース。濃厚なバタースコッチとファッジのような甘みに、シングルポットスチルの穀物的なボディが加わり、スパイスとバランスを取る。
余韻
長くゆっくりと続くウッドスパイスの余韻。バニラとトフィーの甘みが最後まで残り、アフターフィニッシュはクリーンで品がある。
酒
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