稲とアガペ 全麹仕込み どぶろくは、秋田県のクラフトサケ醸造所「稲とアガペ」が手がける革新的などぶろくである。稲とアガペは2021年に設立された新しい醸造所で、伝統的なにごり酒・どぶろくを現代的な解釈で再構築することをコンセプトとしている。「稲」は米を、「アガペ」はギリシャ語で「無償の愛」を意味し、米と発酵への敬意がブランド名に込められている。
全麹仕込みは、通常のどぶろくが米と麹の比率を調整するのに対し、すべての米に麹菌を繁殖させて仕込む独特の製法だ。これにより米のデンプンが効率的に糖化され、濃厚でクリーミーな甘みと豊かな旨みが生まれる。無濾過・非加熱のため、活きた酵母と乳酸菌が瓶内に残り、開栓時の微発泡感とフレッシュな酸味が楽しめる。米の粒感が残る独特のテクスチャーは、スムージーのような飲み口を生み出す。
稲とアガペは「ネオどぶろく」とも称される新ジャンルの開拓者として、日本酒業界に新風を吹き込んでいる。従来のどぶろくのイメージを覆すスタイリッシュなラベルデザインと、ワインのようなアプローチの味わい設計が若い世代から支持されている。全国の自然派ワインを扱うレストランやバーでもオンリストされることが増えており、日本酒・ワイン・ビールいずれのカテゴリーにも属さない独自のポジションを確立しつつある。秋田の米と水の豊かさを新しい形で伝える醸造所として注目を集めている。
テイスティングノート
香り
甘い米の香り、ヨーグルト、バナナ、ほのかなカスタードクリームのような甘さ。乳酸の穏やかな酸味が爽やかさを添える。
味わい
クリーミーでとろりとした口当たり。米の粒感が舌の上で溶けるように広がり、濃厚な甘みと旨みが押し寄せる。微発泡感が軽やかさを演出し、きれいな酸が甘さを引き締める。
余韻
米の甘みの余韻が長く続く。乳酸の爽やかさと米の旨みが心地よく残り、独特の満足感のあるフィニッシュ。
酒
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