インチガワー 27年 スペシャルリリースは、Diageoが毎年秋に展開する「スペシャルリリース(Special Releases)」コレクションの一本として登場した超長期熟成ボトルだ。同コレクションはスコットランド各地の蒸留所から個性的な熟成ウイスキーを厳選して発表する企画で、普段シングルモルトとして流通することのないレア蒸留所のボトルが登場するたびに世界中のウイスキーコレクターの注目を集める。インチガワーの27年は、まさにこの枠でしか体験できない稀少な一本だ。
27年間の長期熟成による複雑みは、インチガワーの本来のスパイシーで骨格ある個性をベースに、深みのあるドライフルーツ、チョコレート、スパイスの層が幾重にも重なった圧倒的なプロファイルを形成している。カスクストレングスの55.3%という度数は、熟成樽の素の個性を純粋に届けるための設定であり、少量加水することで香りが大きく開く。
発売当時、本ボトルはWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)をはじめとする国際コンテストの審査対象として取り上げられ、長期熟成スコッチの中でも高い評価を受けた。生産本数が限られたためセカンダリーマーケットでもプレミアが付いており、インチガワーというブランドの評価を大きく引き上げた歴史的なボトルとなっている。
テイスティングノート
香り
アンティーク家具のような重厚な木の香り、ドライプルーン、ダークチェリー。その奥にダークチョコレートとコーヒーの苦みが続き、乾燥したスパイス(シナモン・クローブ)が複雑みを加える。
味わい
濃厚なドライフルーツ(プルーン・イチジク)とダークチョコレートが口を満たし、カスクストレングスらしい力強いアルコール感とともに展開する。シナモン・黒胡椒のスパイスが重なり、タンニンが心地よい引き締めをもたらす。少量加水するとフルーツケーキのような甘みが大きく花開く。
余韻
ロングレングスの余韻。ダークチョコレート、スパイス、オークが層を成して長く続く。最後にほのかな塩気と炭のようなスモーキーなタッチが残り、深い印象を与える。
酒
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