イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

経営難により2000年に閉鎖した羽生蒸留所の貴重な原酒を守るため、肥土伊知郎氏が2004年にベンチャーウイスキーを設立。その後2008年に念願の秩父蒸留所を開設し、「廃業した羽生の遺産と新たに立ち上げた秩父の未来を融合させる」というコンセプトで生まれたブレンデッドモルトが「ダブルディスティラリーズ」だ。羽生原酒(シェリー樽熟成・甘くリッチな香り)と秩父原酒(ミズナラ新樽熟成・スパイシーで個性的)という対照的な2つの個性が出会い、「過去と未来の対話」として世界中の愛好家に親しまれる。

WWA(ワールド・ウイスキー・アワーズ)2009年にBest Non-Scotch Blended Maltを受賞したほか、2019年にも同コンペでGold Medalを獲得。イチローズモルト全体として複数年にわたり世界的受賞を重ねており、世界の主要ウイスキーメディアからも高評価を得ている。

羽生原酒のストックが有限であるため、いつ終売になってもおかしくないとされる希少銘柄。「稀少性・品質・ストーリー性」の3拍子が揃った銘柄として市場での評価は高く、転売市場では定価を大きく超えた価格での取引が続く。日本のクラフトウイスキー復興を象徴するボトルとして、愛好家から最大限の敬意を集める。

テイスティングノート

香り

シェリー樽由来のドライフルーツ(レーズン・イチジク)とミズナラ新樽のスパイシーな甘さ。バニラ・チョコレート・お香のような複雑なアロマ。

味わい

滑らかで複雑な口当たり。ドライフルーツの甘み、チョコレート、スパイス(クローブ・シナモン)が折り重なる。余市の力強さと秩父の清涼感が融合した独自のプロファイル。

余韻

長い余韻。ミズナラのスパイスとシェリーの甘みが交互に現れながらゆっくりと消えていく。

基本情報

正式名称 イチローズモルト ダブルディスティラリーズ
英語名 Ichiro's Malt Double Distilleries
アルコール度数 46.5%
内容量 700ml
発売日 2010年1月1日
主な原料 モルテッドバーリー(大麦麦芽100%)
カスクタイプ シェリー樽(羽生蒸留所原酒)、ミズナラ新樽(秩父蒸留所原酒)

生産・流通

製造元 秩父蒸溜所(Chichibu Distillery)|日本・埼玉のジャパニーズウイスキー蒸留所
産地 日本関東地方埼玉県

世界の評価・評判

WWA(ワールド・ウイスキーズ・アワーズ)2009でBest Non-Scotch Blended Malt Whisky No Age Statementを受賞したことが国際評価の出発点。以降、イチローズモルト全体のブランドとして(リーフシリーズ・M&H・各種カスクストレングス含む)WWAで2017〜2025年にかけて7回以上の世界最高賞を受賞する圧倒的な実績を積み上げた。Whisky Magazine 2024では肥土伊知郎氏自身がウイスキー業界の「ホール・オブ・フェーム(殿堂入り)」に選出された。

Whiskybaseでは84〜85点台とポイントスコア自体は抑えめだが、ウイスキーコミュニティでは「数字では表せない物語と文化的意義を持つ銘柄」として特別な位置づけを受けている。廃業寸前の羽生蒸留所の原酒を救い出し、秩父という新たな拠点でジャパニーズクラフトウイスキーの復権を果たした肥土氏のストーリーが世界中の愛好家の心を掴んでおり、「最も感動的な日本のウイスキーストーリーを持つ銘柄」として各国のウイスキーメディアで繰り返し取り上げられている。

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イチローズモルト ダブルディスティラリーズ

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