蓬莱 純米吟醸 家伝手造りは、岐阜県飛騨市古川町に蔵を構える渡辺酒造店が醸す代表的な純米吟醸酒である。創業は明治元年(1868年)で、飛騨の地で150年以上にわたって酒を造り続けてきた老舗蔵元だ。仕込み水には北アルプスの雪解け水が地中深く浸透して湧き出る伏流水を使用し、その清冽な水質が蓬莱ならではの爽やかな味わいの基盤となっている。
「家伝手造り」の名称は、蔵に受け継がれてきた家伝の技術と手造りへのこだわりを体現している。麹米には酒造好適米の最高峰「山田錦」を、掛米には飛騨が誇る地元酒造好適米「ひだほまれ」を使用し、それぞれの米の特性を活かした仕込みが行われる。使用酵母M310はフルーティーな吟醸香を穏やかに引き出す特性を持ち、飛騨の食文化に根ざした食中酒としての役割を重視した設計だ。精米歩合55%での丁寧な磨きにより、クリーンな味わいが実現されている。
受賞歴は飛騨の日本酒界でもトップクラスで、ANA国際線ファーストクラス採用酒として世界に名を轟かせた。クラ・マスター プラチナメダル(2022年)、ワイングラスでおいしい日本酒アワード最高金賞(2023・2024年)、IWC金賞(2025年)、全米日本酒鑑評会金賞(2025年)を獲得するなど、継続的な国際評価の高さが際立つ。飛騨を代表する純米吟醸として確固たる地位を築いている。
テイスティングノート
香り
梨・リンゴを思わせる穏やかで品のある吟醸香。華美でなく食事に合わせやすい上立ち香。
味わい
控えめでしっかりとした旨み。清涼感があり、さらりとした口当たりで飲み飽きない設計。ひだほまれ由来のほのかな米の甘みが心地よい。
余韻
すっきりと引く余韻。後味に米の甘みが残り、食中酒として際立つ完成度。
酒
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