蓬莱 純米大吟醸 極意伝は、岐阜県飛騨市古川町の渡辺酒造店が手がける最高峰の日本酒である。山田錦を40%まで磨き上げ、北アルプスの雪解け水で低温長期発酵させた純米大吟醸は、蓬莱ブランドの中でも特に丁寧に醸された逸品だ。「極意伝」の名は、蔵の酒造りの極意を伝えるという志を表している。
渡辺酒造店は明治3年の創業以来、飛騨古川で150年以上の歴史を刻む蔵元だ。標高約500メートルの高地に位置する飛騨古川は、冬の最低気温がマイナス15度に達する厳しい寒さの中で酒造りが行われる。この環境が低温発酵を自然に実現し、繊細で華やかな吟醸酒を生み出す。極意伝はその恵まれた環境と杜氏の熟練の技が融合した純米大吟醸で、山田錦の繊細な旨みと華やかな吟醸香が調和した美しい酒質が特徴だ。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門でのトロフィー受賞歴を持ち、世界的にも高い評価を得ている渡辺酒造店の技術の結晶である。
テイスティングノート
香り
華やかなリンゴ、洋ナシ、メロンの吟醸香が上品に広がる。続いてバニラ、白い花、ほのかなマスカットの甘い香りが漂い、山田錦40%精米ならではの雑味のない澄んだ香りが印象的だ。
味わい
シルキーでなめらかな口当たり。山田錦由来の上品な甘みと繊細な旨みが舌の上を滑るように広がる。中盤にフレッシュな酸味が心地よく切り込み、後半にかけて微かなほろ苦さとミネラル感が複雑さを添える。冷酒で飲むと吟醸香が最も引き立ち、その繊細な味わいの全容が楽しめる。
余韻
長くエレガントな余韻。フルーティーな甘みと米の旨みが重なり合い、口中に上品な温かさが長く残る。最後に穏やかな酸味がすべてを清々しく締めくくる、格調高いフィニッシュだ。
酒
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