日高見 純米吟醸 弥助は、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す、魚介との相性を極限まで追求した純米吟醸酒である。「弥助」の名は鮨の異名「弥助鮨」に由来し、まさに寿司と日本酒のマリアージュを体現するために生まれた銘柄だ。平孝酒造5代目蔵元・平井孝浩氏は「魚でやるなら日高見だっちゃ」をキャッチフレーズに掲げ、日本酒と魚料理の組み合わせの可能性を全国に発信し続けている。
弥助は蔵の看板商品であり、吟醸酒ならではの華やかな香りを持ちながらも、後味はきりりとキレる設計が最大の特徴である。使用米は宮城県産のひとめぼれを55%まで磨き上げ、蔵付き酵母と石巻の軟水で丁寧に仕込む。低温長期発酵により穏やかで品のある吟醸香を引き出しつつ、酸味をやや高めに設計することで魚の脂を洗い流す爽快感を生み出している。
東日本大震災で甚大な被害を受けた平孝酒造は、蔵の復興とともに「石巻から世界へ」を掲げ、海外展開にも力を入れてきた。弥助は国内の高級寿司店を中心に取り扱いが広がり、ミシュラン星付き店でもオンリストされることが多い。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門でもメダルを獲得しており、「鮨に合う日本酒」というカテゴリーを牽引する存在として、国内外の日本酒ファンから厚い信頼を得ている。
テイスティングノート
香り
穏やかで上品な吟醸香、白い花、メロン、ほのかな青りんご。控えめながら華やかさを感じさせる気品ある香り。
味わい
軽やかな口当たりから透明感のある旨みが広がり、適度な酸が味わいを引き締める。米の甘みと柑橘系の爽やかさが調和し、魚介の旨みを引き立てる。
余韻
すっきりとしたキレの良い後味。わずかなミネラル感が余韻に残り、次の一口を誘う。食中酒としての完成度の高さを実感するフィニッシュ。
酒
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