響 JAPANESE HARMONYは、2015年にサントリーが発売した年齢表示なしのブレンデッドウイスキーである。前身となる「響12年」の終売を受け、山崎・白州・知多という三つの蒸留所から生まれた多彩な原酒を日本の四季と自然との調和をテーマにブレンドした意欲作だ。
ブレンダーが掲げたコンセプトは「日本の自然との調和」。鳥井信治郎が1923年に「日本の風土から生まれる日本のウイスキー」を志して以来のサントリーの哲学を引き継ぎ、山崎のシェリー樽熟成原酒の芳醇さ、白州のグリーンで清涼な個性、知多の繊細なグレーン原酒を掛け合わせることで、軽やかでありながら複層的な味わいを実現した。
「響」という名は、楽器が共鳴して生まれるハーモニーに由来する。ボトルには二十四節気を象徴する24面のカットが施され、日本の時間の流れと自然の移ろいを表現している。ラベルには毛筆の揮毫が使われ、和の美意識が随所に宿っている。
響シリーズは1989年にサントリー創業90周年を記念して誕生し、長らく「17年」「21年」「30年」という年齢表示ラインで世界の舞台に立ってきた。響21年はワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2010・2011・2013年に「ワールドベスト・ブレンデッドウイスキー」を獲得し、日本の地位を確固たるものにした。JAPANESE HARMONYはその伝統を受け継ぐエントリー的存在として誕生した。
ラインナップの中でJAPANESE HARMONYは「響の世界への入口」として位置づけられている。上位の響21年や響BLOSSOM HARMONYに比べ入手しやすい価格帯ながら、三蒸留所ブレンドのサントリー流哲学を余すなく体験できる。
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)2019〜2021年に連続してゴールドを受賞したほか、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)2016年ゴールドを獲得している。親ブランドの響21年がWWAで複数回の最高賞を受けてきた実績もあり、響シリーズは世界中のウイスキー愛好家から「日本が誇るブレンデッドの傑作」と評価されている。
テイスティングノート
香り
柔らかいスミレとバラの花香に、はちみつと熟した洋梨の甘い果実香が重なる。ほのかなバニラとサンダルウッドの木香が奥行きを与え、全体として上品かつエレガントな第一印象を与える。
味わい
口当たりは滑らかでシルキー。ハチミツとオレンジピールの甘みが広がり、ほんのりとしたスパイス感とホワイトペッパーが続く。余分な刺激が少なく、バランスの取れた味わいが特徴的だ。
余韻
甘みとスパイスが溶け合いながら長く続く。軽やかな煙感とドライフルーツのニュアンスが最後まで漂い、飲み干した後も心地よい余韻が残る。
酒
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