白鶴 天空 袋吊り 純米大吟醸は、白鶴酒造のフラッグシップにあたる最高峰の純米大吟醸酒である。兵庫県特A地区産の山田錦を29%まで磨き上げ、袋吊りという最も贅沢な搾り方で一滴一滴丁寧に集められた雫酒のみを瓶詰めしている。白鶴酒造の技術と情熱が凝縮された至高の一本である。
白鶴酒造は1743年(寛保3年)の創業で、灘五郷のひとつ御影郷に本社を構える。清酒出荷量日本一の大手酒造メーカーでありながら、天空のような超高級酒を手がけるのは、大量生産の技術だけでなく、杜氏の匠の技を維持・発展させてきた蔵の歴史の厚みがあるからこそである。
29%という極限的な精米歩合は、米粒の外側の雑味成分を徹底的に取り除き、芯の部分だけで醸す贅沢な設計である。さらに袋吊りで自然の重力だけで滴り落ちる酒は、圧搾によるストレスがかからないため、極めてクリーンで繊細な酒質が実現される。年間生産量が限られた希少な銘柄である。
日本最大の酒造メーカーが本気で造る最高峰の酒として、天空は大手蔵の技術力と品質への本気度を示す象徴的存在である。大手の酒は安くて量産品というイメージを覆し、灘の最高峰として国内外の品評会で数々の栄誉を獲得してきた。
テイスティングノート
香り
極めて上品で透明感のある吟醸香。白桃、メロン、洋梨の繊細な果実香に、白い花のフローラルなアロマが重なる。29%精米と袋吊りが生む、雑味のないピュアな香りが印象的。
味わい
シルキーで繊細な口当たり。透明感のある果実味が静かに広がり、きめ細やかな酸味と上品な甘みが完璧に調和する。29%精米ならではの雑味のなさと、袋吊りによるクリーンな酒質が極限の洗練を実現。フルボディながらも軽やかさを併せ持つ。
余韻
長く透明な余韻。上品な甘みと繊細な果実味がゆっくりと消えていき、最後にかすかな米の旨みだけが余韻として残る。灘の最高峰にふさわしい格調高いフィニッシュ。
酒
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