白州18年は、1973年に山梨県北杜市の南アルプス山麓に開設された白州蒸留所が生む長期熟成シングルモルトだ。約82万平方メートルの広大な森の中に位置する「森の蒸留所」から生まれる18年熟成の原酒だけを用い、清涼でグリーンな白州らしさを最大限に引き出している。
サントリーのマスターブレンダーは白州について「日本のハイランド」と表現することがある。都会の喧騒から遠く離れた森の空気と豊かな水が原酒に独特の清涼感を与え、同じサントリー系列の山崎とは対極的なキャラクターをもたらす。18年という熟成年数がその清涼感に奥行きと複雑さを加えている。
「白州」という名は、南アルプス・甲斐駒ヶ岳から流れ出す清冽な伏流水が形成する白砂の州(洲)に由来する。ボトルはくすんだグリーンを基調としたデザインで、蒸留所を囲む深い森を表現している。
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞11回、IWSC最高賞1回、SWSC最優秀金賞2回という輝かしい受賞歴を誇る。2012年ISCでは最高賞「トロフィー」を受賞し、同年WWAでも高評価を得た。長期にわたるこれほど一貫した国際的評価は、白州18年が日本屈指のシングルモルトであることの証明だ。
ラインナップでは白州NASや白州12年の上位にあたる長熟プレミアム版として位置する。上位には白州25年が控え、18年はその橋渡し的存在として最もコストパフォーマンスよく白州の長期熟成の真髄を味わえる製品とされる。
ウイスキー専門誌やブロガーから「日本のアイラ」ならぬ「日本のスモーキーフォレスト」とも称される白州18年は、国内外の品評会での常連受賞者であり続けている。近年の品薄・価格高騰も相まって定価入手は困難となっており、2018年には一時終売が発表されたほど。世界市場における需要の高さが日本の消費者にも逆説的に認識されている。
テイスティングノート
香り
若いグリーンアップルと爽やかな草の香りから始まり、すぐに清涼感のある白桃・レモングラス・ミントが顔を出す。時間とともに淡いスモークと穏やかな蜂蜜の甘みが現れ、森の空気を思わせる清潔な印象が際立つ。
味わい
シルクのような入り口から、グリーンアップルと白桃の瑞々しいフルーツフレーバーが広がる。軽い芝草の風味と蜂蜜の甘みがバランスよく共存し、穏やかなスモークが奥からさりげなく支える。
余韻
長めの余韻。青草のシャープな清涼感とかすかな木のスモーキーさが最後まで口に残り、さっぱりとした後口でありながら、複雑な層が閉じるように消えていく。
酒
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