グレンタウカーズ20年は、スペイサイドのマルベンに位置するグレンタウカーズ蒸留所が誇る20年熟成のシングルモルトである。この蒸留所が1897年の創業以来、「Black & White」や「バランタイン」のような名門ブレンデッドスコッチの重要な構成要素として認識されてきたことを考えると、20年という熟成期間を経たシングルモルトは、その蒸留所のポテンシャルを余すところなく表現した一本といえる。
グレンタウカーズはChivas Brothers(Pernod Ricard傘下)の所有のもと、主としてブレンデッドスコッチ向けに生産を行っているため、20年以上の熟成を経たシングルモルトのリリースは非常に限られている。独立瓶詰め業者によるリリースのみが存在し、入手困難な希少ボトルとして愛好家に珍重されている。ウイスキーコノシューの間では「発見の喜び」があるボトルとして評価が高い。
20年間の長期熟成により、グレンタウカーズ特有のクリーンでフルーティーなキャラクターに加え、樽由来のニュアンスが豊かに重なり合う。スコットランド産大麦麦芽の上質な甘みを基盤に、時間という最高の調味料が加わった複雑な風味プロファイルは、スペイサイドモルトの真髄を体験させてくれる。コレクター性と飲み物としての品質が高次元で融合した一本だ。
テイスティングノート
香り
完熟した洋梨、バニラビーン、シナモン、ほのかなオレンジピール。長期熟成による深みある甘い香りが漂い、奥にドライフルーツのニュアンスが感じられる。
味わい
リッチでクリーミーな口当たり。洋梨のコンポートとバニラクリーム、モルトの甘さが層をなし、熟成オーク由来のスパイスが心地よいアクセントを加える。
余韻
ロングフィニッシュ。オーク、バニラ、軽いナッツの余韻がゆっくりと消えていく。スペイサイドらしい上品な甘さが長く続く。
酒
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