ザ・グレンリベット12年は、スコッチウイスキー史における最初の合法的単式蒸留所として1824年にジョージ・スミスが設立したグレンリベット蒸留所が誇るフラッグシップ商品だ。政府の認可を受けたことにより、当時の密造業者から命を狙われるほどの孤立した立場に立たされたスミスの勇気が、グレンリベットの歴史に刻まれている。
グレンリベット蒸留所はスペイサイドのリベット川上流に位置し、このエリアの清澄な水と穏やかな気候がウイスキーの軽やかなキャラクターを生む。19世紀末には周辺蒸留所が「グレンリベット」の名を勝手に名乗ったため、1884年に「ザ・グレンリベット」という名称を独占的に守るために法的措置が取られた。
ザ・グレンリベットという名称はリベット川流域で造られることを意味し、「ザ」の冠詞は唯一の本家であることを示す。12年というエイジングは、スペイサイドの特徴である軽やかさと果実感を最もストレートに体感できる熟成期間とされている。
グレンリベット蒸留所は2008年にペルノ・リカール社の傘下に入り、その後の生産量拡大と積極的なマーケティングで世界販売量トップ10のシングルモルトとして定着した。日本市場でも手頃な価格でスペイサイドの入門に最適とされている。
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは2005〜2010年にゴールドとシルバーを複数回受賞している。Whisky Advocate誌は90点前後を付けており、Jim MurrayはWhisky Bibleで88〜90点と評価、「スペイサイドの典型的な親しみやすさ」と称えた。
テイスティングノート
香り
爽やかな洋梨・桃・ライチのフルーティな香りに、バニラとアーモンドが優しく重なる繊細なアロマ。
味わい
軽やかでエレガントな口当たり。柑橘・リンゴ・蜂蜜が流れるように展開し、キャラメルとスパイスがほのかに背後から支える。
余韻
すっきりとした短めの余韻。フルーツと甘みが静かに続き、微かなオークドライネスで締めくくられる。
酒
💬0