グレングラッサ トルファは、スコットランド・ハイランド地方の東海岸、サンドエンド湾に面したグレングラッサ蒸留所が造るピーテッドシングルモルトウイスキーだ。「トルファ」はスコットランド・ゲール語でピート(泥炭)を意味し、蒸留所の通常のスタイルとは対照的なスモーキーな表現である。
グレングラッサ蒸留所は1875年に創業したが、1986年に閉鎖され、長い沈黙の時代を過ごした。2008年にスカパ・グループによって復活を遂げ、現在はブラウン=フォーマン社の傘下で操業している。復活後はリバイバル、エボリューション、トルファの3つのコアレンジを柱に展開しており、トルファは唯一のピーテッド表現だ。
約20ppmのピーテッドモルトを使用し、バーボン樽で熟成した原酒を50%のカスクストレングスに近い度数でノンチルフィルター瓶詰めしている。北海に面した蒸留所のロケーションが原酒に微かな海の影響を与え、ピートスモークにマリタイムなニュアンスが加わっているのが興味深い。
ハイランド東海岸でピーテッドモルトを造る蒸留所は珍しく、アイラとは異なるスモーキーさが体験できる。ストレートはもちろん、数滴の加水でピートの奥に隠れたフルーティさが開く変化も楽しめる。スモーキーウイスキーファンの新たなお気に入りになり得る逸品だ。
テイスティングノート
香り
焚き火のスモーク、海藻、レモンの爽やかな香り。ピート由来の薬品的なフェノールに、バニラアイスクリームとトフィーの甘さが重なる。奥にはかすかに潮風のミネラルが漂う。
味わい
ミディアムボディでスモーキーな口当たり。ピートの煙と塩キャラメルの味わいが広がり、中盤にはレモンカード、蜂蜜、ブラックペッパーのスパイスが現れる。50%の度数が風味を力強く支えている。
余韻
ミディアムロング。ピートスモークとオークのタンニンが穏やかに持続し、最後にレモンと海塩の爽やかな余韻が残る。
酒
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