グレンフィディック12年 スペシャルリザーブは、スペイサイドを代表するシングルモルトとして1963年にグレンフィディック蒸留所が初めて市場に送り出したボトリングを原点とする。創業者ウィリアム・グラントの子孫が経営するウィリアム・グラント&サンズ社は、スコットランドで最後の大規模な家族経営蒸留所として今もグレンフィディックを守り続けている。
「グレンフィディック」はゲール語で「鹿の谷」を意味し、ボトルのラベルに描かれた雄鹿はブランドの象徴として世界中で親しまれている。スモールバッチ・スコッチの先駆けとして、グレンフィディックはシングルモルトという概念をグローバルに広めた歴史的銘柄だ。
1963年の発売当初、ブレンデッドウイスキーが市場を席巻していた時代にシングルモルトをプロモーションする戦略は業界の常識を覆すものだった。この大胆な決断がシングルモルト市場の草分けとなり、後にスコッチ産業全体の底上げにつながった。
12年はグレンフィディックのエントリーポジションを担うフラッグシップ商品であり、同蒸留所の全ラインナップの中で最も幅広い層に親しまれている。アメリカンオークとヨーロピアンオークの双方で熟成し、シェリー樽仕上げが独特のフルーティさを生む。
国際的評価においてグレンフィディック12年は数多くのコンペティションで金賞を受賞しており、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションでは2005年以降複数回ゴールドを獲得している。Whisky Advocateは90点台後半を記録した年もあり、世界で最も売れるシングルモルトとして流通量・認知度ともに首位を維持している。
テイスティングノート
香り
洋梨やフレッシュなリンゴを思わせるフルーティな香りに、クリーミーなバタースコッチとトフィーのニュアンスが重なる。オーク由来のわずかなスパイスと蜂蜜の甘みが柔らかく漂う。
味わい
口当たりは滑らかで、洋梨・バニラ・蜂蜜の甘みが中心。しっかりとしたモルトの骨格があり、シトラスのビターネスが程よいアクセントになる。
余韻
比較的すっきりとした余韻でオークのスパイスと微かなドライフルーツが長く続く。親しみやすく飲み飽きしないフィニッシュ。
酒
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