グレンバーギー蒸留所は200年以上の歴史を持ちながら、シングルモルトとしての公式リリースがほとんどない「幻の蒸留所」として知られている。Chivas Brothers傘下のもとBallantine’s系統の高級ブレンデッドスコッチに主要原酒を供給し続けているが、その品質の高さは独立瓶詰め業者各社が競って樽を買い付けることからも明らかだ。Jim Murrayの『Whisky Bible』でも高く評価されており、「スペイサイドで最も過小評価された蒸留所の一つ」として専門家から推薦されることが多い。
この18年熟成は、15年よりも長い熟成期間が生む複雑味と深みが加わった逸品だ。バーボン樽でじっくり熟成されたモルトは、洋梨やリンゴといった若々しいフルーティーさに加え、ドライフルーツのふくらみとトーストしたオークの香ばしさが重なる。アルコール度数46%での瓶詰めが多く、加水調整による丸みとともに原酒の個性がしっかりと保たれている。
独立瓶詰め業者によるリリースの中でも、18年熟成はコレクター間で特に人気の高い熟成年数とされており、市場に出回った際には即完売するほどの需要がある。まだグレンバーギーを知らないスコッチ愛好家にとっては、名だたるスペイサイドブランドとは一線を画した、純粋にウイスキー本来の美しさを楽しむことができる希少な体験を提供してくれる1本だ。
テイスティングノート
香り
より成熟した洋梨とドライアプリコットの香りが豊かに広がり、バニラとトーストしたオークのニュアンスが続く。蜂蜜の甘みとわずかな白胡椒のスパイスが混じり合う複雑な香り立ち。
味わい
口に含むとリッチで滑らかな口当たり。熟したフルーツの甘みと蜂蜜、バタースコッチが層をなし、シナモンやナツメグの微かなスパイスが深みをもたらす。15年よりも落ち着いた丸みと奥行きがある。
余韻
長く温かみのある余韻。ドライフルーツとオークの心地よいタンニンが口の中に残り、スペイサイドモルトの上品な甘みが長く続くロングフィニッシュ。
酒
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