グレンバーギー12年は、スペイサイドのフォレス近郊に位置するグレンバーギー蒸留所のオフィシャルシングルモルトウイスキーである。1810年に設立された歴史ある蒸留所で、現在はペルノ・リカール傘下のシーバス・ブラザーズが運営している。バランタインの最重要キーモルトのひとつとして知られ、バランタインの甘みとフルーティーさの核を担っている。年間生産量は約420万リットルと大規模だ。
バーボンバレルでの12年熟成により、バランタインのブレンドで求められる甘くフルーティーなキャラクターがシングルモルトとしても存分に楽しめる。リンゴやメロンのフルーティーさと、はちみつやバニラの甘みが調和したスペイサイドの王道スタイルだ。近年はオフィシャルのシングルモルトとしてもラインナップが充実してきており、15年や18年と並んで12年はエントリーモデルとして位置づけられている。バランタインファンがその原点の味を探るのにも最適な一本である。
テイスティングノート
香り
リンゴキャンディとメロンのフルーティーな香りが明るく広がる。続いてはちみつ、バニラファッジ、レモンカードの甘い香りが漂い、奥にはモルティなビスケットとほのかなフローラルノートが感じられる。全体として甘く親しみやすいアロマだ。
味わい
スムーズで軽やかな口当たり。リンゴのコンポートとはちみつの甘みが舌の上に広がり、中盤にバニラクリームとバタートーストの穀物の甘みが加わる。後半にかけて穏やかなオークスパイスとほのかなシトラスの酸味が現れ、全体として非常にバランスが良い。40%の度数は飲みやすく、食前食後を問わず楽しめる。
余韻
短めだが心地よい余韻。はちみつとフルーツの甘みがほのかに残り、最後にドライなモルトと微かなジンジャーのスパイスがすっきりと締めくくる。次の一口を誘うクリーンなフィニッシュ。
酒
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