グレンエルギン 18年は、スコットランド・スペイサイドのエルギンに位置するグレンエルギン蒸留所が生産するシングルモルトウイスキーです。1898年に創業したグレンエルギンは、スペイサイドの中でも特に知名度の低い蒸留所の一つですが、その品質は業界関係者の間で非常に高く評価されています。ディアジオ社の所有蒸留所の中でも、最も繊細でフルーティなスピリッツを生み出す蒸留所として知られています。
グレンエルギンのスピリッツが高品質である理由の一つは、スペイサイドで最も蒸留速度が遅い蒸留所の一つであること。ゆっくりとした蒸留プロセスにより、銅との接触時間が長くなり、軽やかでフルーティなスピリッツが生まれます。この18年物は、リフィルのアメリカンオークカスクで18年間熟成させた原酒をカスクストレングスでボトリングしたもの。冷却ろ過も加水も行わず、樽出しそのままの状態で瓶詰めされています。
ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」のキーモルトとして、グレンエルギンは100年以上にわたりスコッチウイスキー産業を裏で支えてきました。シングルモルトとしてのリリースは限られていますが、だからこそ見つけた時の喜びは大きい。18年の熟成が加えた深い複雑さと、カスクストレングスならではの力強さは、スペイサイドの隠れた宝石と呼ぶにふさわしい逸品です。
テイスティングノート
香り
蜂蜜、バニラ、完熟した洋梨の甘い香り。フローラルなアクセント(ヘザー、ジャスミン)と、かすかなシトラスピール。オークのスパイスが奥に潜み、時間とともにトロピカルフルーツのニュアンスが現れる。カスクストレングスの力強さを感じつつも上品。
味わい
カスクストレングスながら驚くほど滑らか。蜂蜜とバニラの甘みが最初に広がり、続いてリッチなフルーツケーキ、アーモンド、バタースコッチの風味が重なる。中盤からオークのスパイスとジンジャーが現れ、甘みと複雑さのバランスが見事。加水すると花のような華やかさがさらに開く。
余韻
長く深い余韻。蜂蜜とオークのスパイスが波のように押し寄せ、最後にはフローラルな芳香とかすかなシトラスの爽やかさが残る。18年の熟成がもたらす深い満足感が余韻にまで染み渡る。
酒
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