グレン・ブレトン 15年は、カナダ・ノバスコシア州ケープブレトン島に位置するグレノーラ蒸留所が生産するシングルモルトウイスキーです。1990年に設立されたグレノーラは、北米で唯一のシングルモルト蒸留所という独自のポジションを確立しており、スコットランドの伝統的な製法にカナダの風土を掛け合わせた個性的なウイスキーを生み出しています。
15年熟成は同蒸留所のフラッグシップ的な位置づけで、バーボンバレルでの熟成を基本としながら、一部ワインバレルでのフィニッシングを施すことで複雑さを加えています。ケープブレトン島の寒暖差の大きい気候が樽との相互作用を促進し、15年という熟成年数以上の深みをウイスキーにもたらしています。ノンチルフィルタードでボトリングされるため、自然な風味がそのまま保たれています。
グレン・ブレトンの名称を巡っては、スコッチウイスキー協会(SWA)が「グレン」はスコッチを連想させるとして使用差し止めを求める訴訟を起こしましたが、カナダの裁判所はグレノーラ側の主張を認めました。この法廷闘争はかえって知名度を高め、現在では世界中のウイスキーファンが注目するブランドとなっています。北米産シングルモルトの実力を知るうえで、欠かせない一本と言えるでしょう。
テイスティングノート
香り
バニラとキャラメルの甘い香りに、ドライフルーツやレーズンのアクセント。ほのかなオーク、シナモンスティック、わずかなワインのニュアンス。時間をかけるとハチミツや干し草のような温かみのある香りが現れる。
味わい
滑らかで中程度のボディ。バニラとキャラメルの甘みが最初に広がり、続いてスパイシーなオークとドライフルーツの風味が重なる。中盤からほのかなワインのタンニンと柑橘のヒントが現れ、北米産らしいクリーンな味わいの中にも複雑さを感じさせる。
余韻
中〜長めの余韻。オークのスパイスとバニラの甘みが穏やかに続き、最後にほのかなドライフルーツの記憶が残る。クリーンなフィニッシュで、飲み疲れしない上品さがある。
酒
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