月桂冠 鳳麟 純米大吟醸は、京都・伏見の月桂冠が誇る最高峰の純米大吟醸酒である。「鳳麟」の名は、伝説の瑞鳥「鳳凰」と霊獣「麒麟」に由来し、最も格式高い酒にのみ許される名として冠された。兵庫県産の山田錦を50%まで磨き上げ、伏見の名水「伏水(ふしみず)」で丁寧に仕込まれている。
月桂冠は1637年(寛永14年)創業で、約390年の歴史を持つ日本有数の老舗酒造メーカーである。京都・伏見は灘と並ぶ日本酒の一大産地で、桃山丘陵を経た伏流水「伏水」は、適度なミネラルを含む中硬水として知られる。この水が生む柔らかくまろやかな酒質は「伏見の女酒」と称され、灘の辛口な「男酒」と対比される。
鳳麟は、月桂冠の総合研究所が長年にわたり蓄積してきた醸造研究の成果を凝縮した銘柄である。月桂冠は日本で初めて酵母の純粋培養に成功するなど、日本酒の近代化に多大な貢献をした企業であり、科学と伝統の融合が鳳麟の品質を支えている。
伏見の女酒の伝統を受け継ぐ柔らかく上品な味わいは、京料理をはじめとする繊細な和食との相性が抜群である。月桂冠のフラッグシップとして、京都の食文化と日本酒の歴史を体現する格式ある一本である。
テイスティングノート
香り
上品で華やかな吟醸香。白桃やメロンの果実香に、ほのかに白い花のフローラルなニュアンス。伏見の女酒らしい柔らかく上品な香りが、品格を感じさせる。
味わい
柔らかく滑らかな口当たり。伏見の名水が生む繊細な甘みが広がり、きめ細やかな酸味と米の旨みが調和する。「女酒」の伝統にふさわしい優美でエレガントなスタイル。後味はすっきりとキレながらも、余韻に上品な甘みが残る。
余韻
穏やかで品のある余韻。繊細な甘みと果実味がゆっくりと消え、伏見の水が生む柔らかさが最後まで感じられる優雅なフィニッシュ。
酒
💬0