福田 純米吟醸 壱ノ割は、長崎県平戸市の福田酒造が醸す純米吟醸酒である。1688年(元禄元年)創業の福田酒造は、日本最西端の酒蔵として知られ、対馬海流がもたらす温暖な海洋性気候の中で330年以上にわたり酒造りを続けてきた。平戸はかつて南蛮貿易の拠点として栄えた歴史を持ち、その国際色豊かな文化は蔵の酒造りにも影響を与えている。
壱ノ割は福田酒造の看板銘柄として、長崎県産の「山田錦」を55%まで磨き、平戸の良質な地下水で仕込む。温暖な気候ゆえに冬季の仕込み期間が限られる中、冷蔵設備と伝統技術を併用して繊細な酒質を実現している。フルーティな吟醸香とやわらかな甘みが特徴で、海の幸が豊富な平戸の食文化に合わせた食中酒として設計されている。
福田酒造は近年「福田」ブランドの品質向上に力を入れており、SAKE COMPETITIONやIWC SAKE部門での入賞実績を積み重ねている。日本最西端という地理的ハンデを逆手にとり、「離島からの挑戦」というストーリーで全国の特約店へと販路を広げてきた。平戸の観光産業とも連携し、蔵見学と地元の海鮮とのペアリングを提案するなど、体験型の酒蔵ツーリズムにも取り組んでいる。長崎県の日本酒復興を牽引する存在として注目を集めている。
テイスティングノート
香り
華やかなメロン、りんご、白桃の吟醸香。ほのかな花のニュアンスとやわらかな米の甘い香り。
味わい
やわらかく軽やかな口当たり。フルーティな甘みが広がり、きれいな酸が味わいを引き締める。中盤にミネラル感と米の旨みがじんわりと感じられる。
余韻
すっきりとしたキレの良い後味。爽やかな余韻が心地よく、海の幸との相性の良さを実感するフィニッシュ。
酒
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