フェッタケアン蒸留所は1824年、スコットランドで最初期に合法免許を取得した蒸留所の一つとして、ハイランド東部のフェッタケアン村に誕生した。同年代には他にもグレンリベットが免許取得した歴史的な年であり、スコットランドウイスキー近代化の夜明けとともに歩んできた蒸留所だ。この12年は長年ファンに愛されてきたフェッタケアンの定番エントリーラインであり、ビクトリア女王のエピソードとともにその名を世界に広めてきた。
19世紀、ビクトリア女王がバルモラル城(Royal Deeside)へ向かう途次にフェッタケアンに立ち寄り、この蒸留所のウイスキーに出会ったとされる歴史的なエピソードが伝わる。1837年に即位した女王はスコットランドへの愛着が深く、バルモラル城を夏の離宮として愛用していた。その道中でフェッタケアンの地を通ったことが伝承に残り、王室とのゆかりが蒸留所の歴史的な誇りとなっている。
フェッタケアン12年はアメリカンオークのエックス・バーボン樽とヨーロピアンオーク樽の組み合わせで熟成された、フルーティーさとバランスの取れたハイランドモルトだ。熱帯果実のような甘い香りとメロンのジューシーな果実味は、他のハイランドモルトにはない独特の個性で、テイスティングした多くの評論家から「熱帯的なフルーティーさ」として評価されてきた。ハイランド東部のテロワールを体現する1本として、スコッチ愛好家に広く親しまれている。
テイスティングノート
香り
トロピカルフルーツ(マンゴー、メロン)の甘い香りが先立ち、バニラとアカシア蜂蜜の柔らかな甘みが続く。わずかなシナモンと白胡椒のスパイスが鼻腔の奥でアクセントを添える。
味わい
フルーティーでスムースな口当たり。熟したメロンと洋梨の果実味が広がり、ハチミツの甘みとバニラクリームが口中を満たす。全体的に柔らかく親しみやすい味わい。
余韻
ミディアムの余韻で温かみのある甘さが続く。フルーツの甘みがゆっくりと消えていき、わずかにオーク由来のウォームなフィニッシュが心地よく残る。
酒
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