栄光冨士 酒未来 純米大吟醸 無濾過生原酒は、山形県鶴岡市の冨士酒造が手がけるプレミアム日本酒である。冨士酒造は安永7年(1778年)創業。鶴岡市大山地区はかつて最盛期に50軒以上の酒蔵が軒を連ねた庄内地方の醸造の中心地であり、冨士酒造の酒は「祝い事の席で飲む良酒」として古くから評判であった。ブランド名「栄光冨士」は1955年に誕生し、漢字が左右対称であることから「裏表のない酒造り」を蔵の精神として掲げている。
本品の最大の特徴は使用米「酒未来(さけみらい)」にある。酒未来は、十四代の蔵元・高木酒造の十四代目当主・高木辰五郎氏が18年の歳月をかけて育成した酒造好適米である。長野県産の宮山錦と山田錦の系統を持つ母米を掛け合わせ、1999年に品種登録された。生産量が限られ、取り扱いが許可された限られた蔵元だけが使用できる希少米であり、栄光冨士はその許諾を受けた数少ない蔵元のひとつだ。精米歩合50%まで磨き上げ、山形酵母で醸す。
無濾過生原酒としてリリースされる本品は、火入れを行わず、酵母が生きたままの活性感と米の自然なエキスが余すところなく詰まっている。日本酒度-10.0という数値が示す通り明確な甘口で、フレッシュでジューシーな果実味と旨みが渾然一体となる。モダンなラベルデザインと多彩な銘柄展開で近年の日本酒ブームの中で急速に人気が拡大し、季節限定販売のため毎年入手困難になるほどのプレミアム銘柄として全国の地酒専門店で高い人気を誇る。
テイスティングノート
香り
マスクメロンを思わせる華やかな吟醸香が第一印象。グラスに注いだ瞬間から立ち上る豊かなフルーツアロマは、ほのかなレモンのニュアンスも加わり、圧倒的な存在感を放つ。酒未来米と山形酵母の組み合わせが生む、他にはない香りの世界。
味わい
とろりとした濃厚な旨みが官能的に広がる。日本酒度-10.0の甘口ながら、フレッシュでジューシーな果実味と旨みのバランスが絶妙で、甘ったるさは感じない。無濾過生原酒ならではの生き生きとした活性感と、16.1%のアルコールが生む力強さが味わいに厚みを与える。
余韻
フルーティな甘みの余韻が長く続きながらも、後味はきれいにまとまる。「デザートワイン感覚でしっかり冷やして飲む」「おつまみなしでも飲める日本酒」という評価が多い。
酒
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