イーガンズ ヴィンテージグレーン アイリッシュウイスキーは、アイルランド・オファリー県タラモアの名門商家P&Hイーガン社を復活させたイーガン・ウイスキー・カンパニーがリリースするシングルグレーン・アイリッシュウイスキー。1852年、パトリックとヘンリーのイーガン兄弟が設立したP&Hイーガン社はアイルランド中部最大の商社の一つとして発展し、醸造・製麦・ウイスキーボンディング(長期熟成卸)を手がけジェムソンなど大手ブランドの熟成・瓶詰めも請け負っていた。
1968年に会社が清算されてから約45年後、創業家の5代目モーリス・イーガンと6代目ジョナサン・V・イーガンが2013年にブランドを復活させ、翌2014年にファーストリリースを発表。「ヴィンテージグレーン」は2009年に蒸留されたグレーン原酒をバーボン・アメリカンオーク樽で8年間じっくりと熟成させ、2017年に瓶詰めしたビンテージ特定の一本で、イーガンズのラインナップの中でも特に希少性の高いリリースだ。
アルコール度数46%・ノンチルフィルタードで瓶詰めされており、ビンテージ蒸留のグレーンウイスキーとしての複雑さをストレートに体感できる。カラム蒸留ならではのなめらかでクリーミーな口当たりに、8年間のバーボン樽熟成による豊かなバニラ・キャラメル・はちみつのフレーバーが重なる。
受賞歴も充実しており、東京ウイスキー&スピリッツ コンペティション(TWSC)でゴールドメダルを受賞しているほか、サンセット インターナショナル スピリッツ コンペティションでもゴールドを獲得している。ウイスキー専門サイトThe Whiskey Washでは「甘くフローラルなアロマ、バニラファッジとキャラメル主体のパレット、長くジェントルな余韻」として肯定的に評価されており、The Whisky Philesでも好評を得ている。
グレーンウイスキーは一般的にブレンドのベースに使われる素材であり、単体でのリリースは希少だが、「ヴィンテージグレーン」はその固有の魅力を前面に押し出した意欲作。ニートで楽しむと樽由来の甘みと穀物の繊細な風味が際立ち、軽くロックにしても個性を保ちつつ飲みやすさが増す。イーガンズの復活を象徴するラインナップの中でも特にユニークな存在感を放つ一本だ。
テイスティングノート
香り
ハニーサックル、干し花とドライな葉のフローラルなアロマが優しく香る。熟したバナナ、洋梨、バニラ、ハチミツ、キャラメルが続き、バーボン樽由来のほのかなスパイスが清涼感を加える。
味わい
なめらかでクリーミーな口当たりで、バニラファッジとキャラメルが豊かに広がる。穏やかなオーク、グラッシーなニュアンス、ほのかなシナモンがバランスよく重なり、モルティーなやさしい甘みが全体を包む。
余韻
長く、なめらかでジェントル。軽いオークスパイスが心地よく続き、バニラとハニーの残り香がゆっくりとフェードアウトする。ビンテージグレーンらしい柔らかな温かみが最後まで口に残る。
酒
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