ダンヴィルズ VR 23年は、PXカスクシリーズの中で最長の熟成年数を誇る最高峰の表現だ。エクリンヴィル蒸留所のシングルモルトをPXシェリーホグスヘッドで主熟成した後、さらに6年近くをPXホグスヘッドでフィニッシュするという二段階の贅沢な熟成プロセスを経て完成した、46%のチルフィルタリングなしの極上の一本だ。
VR 23年は23年という異例の長期熟成が生み出す独自性と、PXシェリーの密度の高い風味を最大限に引き出すために設計されている。コアポートフォリオの中で最も高い年数を持つこの表現は、ダンヴィルズが北アイルランドの地で長期熟成ウイスキーの生産に本格的に取り組んでいることを世界に示すものであり、RRP £245という価格もその希少性と価値を物語っている。
「Very Rare 23年」の名は、1869年設立の老舗ブランドが20世紀に消滅し、そして100年の時を経て復活するまでの長い歴史を暗示している。23年という熟成期間は、ブランドが1936年に一度幕を閉じてから復活した2013年まで「沈黙していた」という歴史と呼応するかのような特別な重みを持つ。
ダンヴィルズの復活を支えたエクリンヴィル蒸留所は、北アイルランドの農業地帯に根ざし、自社農場の大麦を原料に使用するというサステナブルな生産モデルを採用している。設立から10年余りで23年熟成ウイスキーを市場に投入できたのは、前身となるスピリットのスタックを早い段階から確保していたためであり、長期的な視野を持った経営戦略の賜物といえる。
VR 23年はダンヴィルズのラインナップの最頂点として、10年・12年では体験できない極限の複雑さと熟成の深みを表現している。コアレンジの中でこれほど贅沢なPXシェリーの長期熟成を経た北アイルランド産シングルモルトは希少であり、ウイスキーコレクターにとって垂直テイスティングの完成形として高い需要がある。
エクリンヴィルのウェブサイトおよびアイリッシュ・ニュース紙でのリリース報告では「シリーズ中最高の熟成年数にして最も複雑な風味プロファイル」として大きく取り上げられた。アイリッシュ・ウイスキー・アワードでは「アイルランドのベストウイスキー」タイトルを過去に受賞しており、ダンヴィルズブランド全体の評価を牽引している存在だ。ウイスキー専門家のコミュニティでは「北アイルランドから世界に誇れる長期熟成シングルモルト」として位置づけられている。
テイスティングノート
香り
チョコレートコーティングされたバナナスウィートとアソーテッドフルーツキャンディの香りが開口一番に立ち上り、続いてグレイズドバナナブレッドとモカコーヒー、ブラックフォレストケーキのリッチな甘さが重なる。バニラクレームアングレーズとトフィースナップの豊かな甘みが全体を一つにまとめる。
味わい
蜂蜜漬けのキャラメルコーティングとドライレッドアップルのクリスプ、チリ風味のダークチョコレートが複雑に絡み合う。シナモンの朝焼けバンとキャンディ・オレンジピール、クレームブリュレとダークフルーツコンポートが続き、23年という熟成年数が生み出す比類のない複雑さを堪能できる。
余韻
フレッシュに焼いたイチジク、シロップに漬けたデーツ、ジンジャーとナツメグとクローブのウォームスパイスがゆっくりと続く。23年の長期熟成が生み出した丸みと深みがロングフィニッシュとして最後まで持続し、飲み終えた後も記憶に刻まれるウイスキーだ。
酒
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