ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ ピノ・ノワールは、元ココ・ファーム・ワイナリー醸造家の曽我貴彦氏が2010年に北海道余市町に設立したドメーヌの旗艦キュヴェである。「ナナツモリ」は畑の所在地である七ツ森地区に由来し、冷涼な海洋性気候がブルゴーニュのようなエレガントなピノ・ノワールを生み出している。
醸造は全房発酵(100%全房)を基本とし、野生酵母による自然発酵を行う。亜硫酸は原則無添加で、古樽(新樽比率15%程度)で熟成させるという、ブルゴーニュの伝統的手法と自然派哲学を融合した造り。有機栽培を実践し、畑のテロワールを最大限にワインに反映させることを目指している。
その品質は国際的にも認められ、デンマーク・コペンハーゲンの世界的レストラン「noma」(World’s 50 Best Restaurants で4度の1位)のワインリストに採用されたことで世界の注目を集めた。日本国内では発売と同時に完売するカルトワインとなっており、入手は極めて困難である。
北海道余市の冷涼なテロワールは、長い日照時間と昼夜の寒暖差を活かし、酸の美しいピノ・ノワールを育てる。日本のピノ・ノワール栽培の可能性を世界に示した先駆的存在として、今後のヴィンテージにも大きな期待が寄せられている。
テイスティングノート
香り
チェリー、ラズベリーなどの赤果実に、スミレ、クローヴなどのスパイス、落ち葉やキノコを思わせる森の香りが複層的に広がる。全房発酵由来の複雑なアロマが特徴的。
味わい
口当たりは繊細でシルキー。赤果実の風味に加えて、全房由来のスパイシーなニュアンスが層を成す。タンニンはきめ細かく、余市の冷涼な気候を反映した美しい酸がワインに骨格と生き生きとした印象を与えている。
余韻
余韻は長く、赤果実のピュアな風味とミネラル感、ほのかな土っぽさが残る。時間と共に森の下草を思わせるニュアンスが現れ、ブルゴーニュ的なエレガンスを感じさせる。
酒
💬0